Miss SAKE News/Blog

【第19回ナデシコプログラム】「乾杯がつなぐ心の輪~日本酒に込められた想いを胸に~」2025 Miss SAKE 鳥取 伊吹莉奈

皆さま、こんにちは!

2025 Miss SAKE 鳥取 伊吹莉奈です。

雨に濡れる紫陽花が美しい季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2025年6月7日(土)に第19回ナデシコプログラムが石川酒造様にて開催されましたので、ここにご報告致します。

【講義内容】

① 醸造用品、機器の歴史とこれからの日本酒造り(株式会社北村商店 北村商店 専務 北村勇人様)
②石川社長Birthday partyにて日本舞踊をお披露目
③最終選考会リハーサル
④鍋&SAKE「山形県 芋煮」(石川酒造様・酒房にて)

① 醸造用品、機器の歴史とこれからの日本酒造り

株式会社北村商店 専務取締役 北村勇人様を講師にお迎えし、日本酒造りに欠かせない「醸造機器」の歴史と現状、そして今後の展望についてご講義いただきました。

株式会社北村商店様は、1911年創業、東京・上野を拠点とし、清酒を中心に「醸造用品・機器」を専門に扱う老舗商社。近年では清酒のみならず、どぶろくやクラフトジンなど、幅広い酒類製造業にも対応しており、全国の蔵元の機器導入・メンテナンスに携わっています。

 

 

・ 「AQUETHA」:酒を“作品”として届ける挑戦

蔵に眠る貴重な酒を、キュレーターの視点で“作品”として販売するという新たな取り組みをされています。単なる商品としてではなく、時間と技術が育んだ一つひとつの酒に「物語」と「価値」を見出す姿勢に深く感銘を受けました。

・熟成酒の可能性と価値創造

現在、日本酒業界は縮小傾向にあり、さらなる“付加価値”の創出が求められています。その中でも、「熟成酒」は複雑で豊かな味わいを持ち、特に海外市場において高い評価を受けているとお話しいただきました。

精米歩合による差別化が限界に近づく中、次なる価値として「熟成」がカギを握るというお話しに、未来へのヒントを感じました。

・醸造機器の歴史と進化

飛鳥時代から続く日本酒の歴史において、醸造機器もまた時代とともに進化を遂げてきています。特に明治以降の近代化、昭和以降の大量生産対応など、機器は「技術」の象徴でもあります。現在では、伝統的な製法と現代の機器技術を融合させた“ハイブリッド”な酒造りが多く見られています。

ナデシコプログラム石川県合宿での車多酒造様での蔵見学の内容とも重なり、より理解が深まりました。

・日本酒を支える「技術」と「仕組み」

高額ながらも高性能な醸造機器は、蔵人の技を支え、品質を安定させる重要な存在です。近年は「少力化・少人化・少エネ化」を目指して機器開発が進んでおり、日本酒業界の課題解決にも直結しています。

・食とSAKEの未来

「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された今、忘れてはならないのが“和食”との結びつきです。

食の価値を引き立てるSAKEの存在こそが、世界に誇る日本文化の核心であり、これからの供給体制や観光活用なども力を入れることが重要だと学びました。

 

今回の講義を通じて、日本酒造りは「人の想い」と「技術の進化」が共に支え合うことで守られ、未来へと繋がっていることのだと学びました。

Miss SAKEとして、日本酒業界の現状と課題、そして新たな可能性について多角的に学ぶことができた大変勉強になりました。日本酒と日本文化込められた想いを、多くの方々に伝えていけるよう、今後も努めてまいります。

② 石川酒造・石川 彌八郎社長Birthday partyにて日本舞踊をお披露目

いつも大変お世話になっている石川酒造様・石川彌八郎社長のお誕生日会が盛大に開催され、多くの方々が社長のご生誕を祝福するためにお集まりになりました。私たちはこの特別な日に、第7回ナデシコプログラムにてご指導いただいた日本舞踊を、心を込めて披露させていただきました。

演舞にあたり、藤間流勘右衛門派 藤間美都也様より丁寧にご指導をいただき、心から感謝申し上げます。

日本舞踊は、ただ美しい動きをなぞるだけではなく、身体の隅々にまで意識を巡らせ、自分自身と向き合う時間であることを、稽古を通じて深く学ばせていただきました。この日、石川様への感謝の想いを胸に舞わせていただく中で、これまで石川酒造様で経験した数々の学びや、自分自身と向き合ってきた日々が蘇り、胸が熱くなりました。

改めまして、石川彌八郎社長、お誕生日誠におめでとうございます。

そして、日頃よりMiss SAKEやナデシコプログラムを温かく応援してくださり、心より感謝申し上げます。

感謝の思いを込めて、恩返しができるよう、今後とも精進してまいります。

③最終選考会リハーサル

 

翌週6月13日(金)に控えたMiss SAKE Japan 最終選考会に向けて、プレリハーサルを行いました。

この日は、本番さながらの緊張感の中で、一人ひとりが自己PRを行いました。これまでのナデシコプログラムでの学び、自分自身と向き合ってきた時間や感情、そしてMiss SAKEに懸ける想いを、全力で表現しました。

見守ってくださったのは、日頃より温かく支えてくださっている、Miss SAKE事務局の皆様、そして尊敬する歴代のMiss SAKEの先輩方です。

皆様の前で、想いを伝えることができたことは、言葉では表しきれないほど、貴重で光栄なものでした。

本日のリハーサルは、自分の伝えたいことは本当に届いているのか、もっと良くするにはどうすればいいのか、そんな問いを自らに投げかけ、改めて自分と向き合う大切な機会となりました。

明日は、最後のナデシコプログラム。

本番同様のリハーサルが予定されています。さらに表現に磨きをかけ、誠心誠意、自分自身と向き合い続けてまいります。

④鍋&SAKE「山形県 芋煮」(石川酒造様・酒坊にて)

ついに、ナデシコプログラム最後の夜を迎えました。

この日の夕食は、山形県の誇る郷土料理「芋煮」です。

こちらは、Miss SAKEOGの方が出演する「鍋&SAKE」のレシピと「日本一の芋煮会フェスティバル」のレシピを参考に、心温まる一品をいただきました!

以下、リンクから詳細レシピをご紹介しています!ぜひご覧ください。

さらに、2025ファイナリストも「鍋&SAKE」紹介動画を撮影しました。

Miss SAKE Channelにて、後日アップしますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

⬇【 Miss SAKE公式Blog】Miss SAKEがオススメする「日本酒と楽しむ”芋煮鍋”」(レシピあり)

https://www.misssake.org/sake-and-imoni/

⬇【YouTube】「日本一の芋煮作り方講座」

https://youtu.be/3WDVESj8oWw?feature=shared

⬇【YouTube】Miss SAKE Channel 

https://youtube.com/@misssakechannel?si=iWXRVWXqwXEn0a2Y

この特別な夜にふさわしい乾杯酒は、山形県酒造組合による厳正な審査を経て選ばれた、限られた蔵元様だけが造ることのできる、純米大吟醸『山形讃香(やまがたさんが)』です。今年は、志賀良弘様の「雪女神」で醸された、澤正宗(古澤酒造)様と羽陽一献(中沖酒造)様の作品です。

口に含めば、まるで雪のように澄んだ香りと、山形の大地の力強さが広がりました。

⬇山形県酒造組合「山形讃香(やまがたさんが)」

https://yamagata-sake.or.jp/pages/157/

そしてもう一つの味わいの感動は、山形の出汁でいただく、酒房様特製のお豆腐です。

優しく、どこか懐かしい味わいが、心と身体をそっと包み込んでくれました。

山形地酒と山形県の郷土料理を合わせていただくと、その土地を全身で感じることができ、地酒と地の料理を一緒にいただくことが、最高の贅沢なペアリングだと思いました。

酒坊様、いつも愛がこもった美味しい夕食をありがとうございます。

ナデシコプログラムの講義は、良い緊張感の中、気合いを入れて取り組んでまいりました。酒坊様での夕食の時間は、ほっと安心するような、癒される時間でした。

この時間があったからこそ、共に乾杯してくださった皆様をはじめ、ファイナリストのみんなと、深い絆を築くことができたのだと思います。

酒坊様での最後の夜は、少し寂しさもありますが、これまで積み上げてきた日々の思い出や絆が確実にそこにはあり、心温まる思いです。

このような”宝物となる夜”を皆様と共に過ごすとができ、大変光栄に思います。

日本酒で乾杯し、美味しい食事で笑顔になる時間は、“人と人との心を繋ぐ輪”が広がり、仲間との絆を育んでくれる「日本酒の力」を改めて感じました。

さらに、他にもファイナリストが自県のおすすめの日本酒を紹介させていただきました。

どれも地元愛を感じる、魅力溢れる日本酒ばかりでした。

日本酒は、一口いただくと、“その土地を旅したような”充実感に満たされる、不思議な存在です。各地のファイナリストに会えて、日本の伝統と歴史の奥深さを学ぶことができ、心から感謝しております。

それぞれの各県にそれぞれの魅力があり、「地域の宝」と出会う旅は、私にとって何にも代えがたい学びと感動でした。

〈ファイナリストが紹介した日本酒〉

福岡代表 松口理子さん

・七曜酒造様(福岡県遠賀郡) 『七曜 tong』

https://shichiyosyuzo.jp/pickup/%E4%B8%83%E6%9B%9C%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%A3%E3%80%80-tong/

大阪代表 荻野まどかさん

・山野酒造株式会社様(大阪府交野市) 『百天満天』

https://www.katanosakura.com/?mode=pc

愛知代表 齋藤希さん

・清須桜醸造様(愛知県)『あゆち』

https://onikoroshi.co.jp/product/sake-bottle/ayuchi/

岡山代表 船戸相華さん

・宮下酒造様(岡山県岡山市)『極聖(きわみひじり) 純米吟醸 RENCONTRE』

https://www.msb.co.jp/product/7962/

兵庫代表 橋本渚沙さん

・大関株式会社様(兵庫県西宮市)『大関 大吟醸 白銀』

https://www.ozeki.co.jp/product/nihonshu/ozeki_daiginjo/#

岐阜代表 中村由希さん

・岩村醸造株式会社様(岐阜県恵那市)『女城主純米大吟醸 酔むすび』

https://www.torokko.co.jp

北海道代表 館農知里さん

・髙砂酒造株式会社様(北海道旭川市)『国士無双 純米大吟醸』

https://takasagoshuzo.com

(↑写真:大西様がご紹介いただきましたこちらの日本酒は、『鬼夜叉』遠心分離 純米吟醸(新潟県佐渡市・北雪酒造様)です。その名の通り、ラベルにはインパクト抜群の鬼の面。でも中身はとても繊細で、驚くほどクリアな味わいでした。瓶を上下逆さにすると鬼がにっこり。)

⬇詳細

https://www.3000.co.jp/shopdetail/000000000957/

(↑写真:お気に入りの「鳥取・強力米」のイラストが描かれた、地元の窯元さんに作っていただいたMyお猪口を持参しました!特別な夜に、大好きなお猪口で乾杯でき、とても幸せを感じました。)

【最後に】

日本酒は、ただの飲み物ではありません。

そこには「地域の想い」「歴史」「自然」「技」が凝縮され、そして何より、人と人との心を繋ぐ力があります。

ナデシコプログラムを通して、私は日本酒を通して「日本の美しさ」を世界に届けたいという気持ちを、より一層強く持つようになりました。

この夜に感じた温もりと絆を胸に、これからも日本の魅力を、誇りを持って発信してまいります。

2025 Miss SAKE 鳥取 伊吹莉奈

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