第2回ナデシコプログラムレポート「周りに目を向ける余裕を持つために」
皆さん、こんにちは。
2024 Miss SAKE 大阪 南侑里です。
3月17日(日)に第2回ナデシコプログラムが行われ、第1回に引き続き民族衣裳文化普及協会様にご協力いただき着付けの講座をしていただきました。この日は、朝10時から15時までみっちり時間を使い教えていただきました。しかし、やってみると時間はあっという間に過ぎてしまい1分で1秒でも惜しいと感じ、昼食の時間も自ら短縮。自習に取り組みました。
まずは前日に学んだことを思い出しながら、各々着付けがスタート。前日の講座では、とにかく振袖を着付ける手順を完璧に覚えることを目標としていたので、この日は振袖を着るまでの部分を「昨日より綺麗に着る」ということを意識して取り組みました。何度も着付けては、先生方に確認していただき、反省しながら脱ぎ、1からやり直す。そんなことを繰り返しているうちに「そこまでは上手くできている」と声をかけていただけるようになり、小さな成長でしたが、着実に完成に向かえているのだと感じとても嬉しかったです。
しかしまだ、反省点はたくさん。私はなかなか長襦袢の襟がピシッとせず、完成した時には毎回緩んでしまっていました。「長襦袢の襟元が緩いのは、せっかく襟元を抜いたのに振袖を羽織ったときに前に引っ張ってしまい、ずれが生じて緩んでしまっている」と、先生からこのようにご指摘を受け、脱げないようにといつも全てに力を込めて着付けていたので、むやみやたらに全工程に力を込めるのではなく、繊細な動きで着付けていくことも重要なのだと学びました。
この日はなんと、2023 Miss SAKE Japanの山田琴子さんがご多忙のなか、私たちのために駆けつけてきてくださいました。完璧に、そして美しく振袖を着ていらっしゃる琴子さんは、なんと元から着物が着られるタイプではなかったとのこと。「着た数だけ上手くなります」とご教授いただき、これからたくさん練習を重ねようと心の中で決意をしました。
昼食後には長襦袢の襟の緩みが何度も練習したおかげで緩まないようになり、振袖を一通り着られるようになりましたので、次は作り帯の作り方・結び方を先生方にご教授していただきました。今回は、「ふくら雀」という結び方を学びました。「ふくら雀」とは皇室の方々が結納の際に結んでおられる日本の伝統的な帯結びのことです。事前に作り方の自習をしていたのですが、「ここはどうなっているのだろう」と疑問がたくさんありました。しかしその疑問は、先生方のご教授ですぐに解決していき、一回のご指導でファイナリストの仲間に手順を教えられるまでになっていました。
こうなったのは、先生方がただこうしなさいというのではなく、「こうした方がいいでしょ?」や「こうするともっとやり易いでしょ」などといった、全ての工程や動きが理にかなっていているということも含めてご教授してださったので、一つ一つの工程が意味を持つようになり、とても理解しやすくなっていました。
講座後、自宅で作り帯の復習をしましたが、「全ては理にかなっている」ということを考えながら作ったことで、みるみるうちに完成していきました。先生方の偉大さに改めて気付かされました。
帯が作れた後は、装着、帯揚げ、そして帯締めとご指導は続いていきました。今回帯締めを教わる際、「こういう形もできる」「こうしたらサッシュで隠れないよ」などとたくさんのアレンジ方法もご教授いただいたので、私らしい帯締めを見つけていきたいと思いました。
最後に
今回の講座で先生方にとてもたくさんのことを学びましたが、最後にご教授いただいたことは、現場で仲間の振袖が崩れた時の対処法でした。この2日間の着付け講座では、ファイナリスト全員が自分自身の着付けのことで精一杯になっていました。しかしMiss SAKEとして、そのようではいけないと思っています。Miss SAKEの活動中、仲間の振袖が崩れた時、助けてあげられないといけないのです。そして、自分のことばかりで周りのことに目が向けられない状況で、大阪を背負うわけにはいかないのです。
今回は着付けを通しての学びでしたが、今後の活動における全ての場面において、周りに目をやることができる余裕を持つことはとても大事だと思っています。そのために着付けや振る舞いなど、できるだけのことを全て完璧にし、常に余裕がある状態にしておきたいと思いました。まずは、振袖を完璧に着られるように毎日着付けの練習をしたいと思います。