皆さま、こんにちは。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 齋藤ひかりです。
日増しに秋が深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
去る10月21日(土)、YUITO 日本橋室町野村ビル 野村コンファンスプラザ日本橋 6階ホールにて開催された、「IWC2023受賞プレミアム日本酒試飲会」に参加してまいりました。コロナ禍を経て4年ぶりの開催となったこちらの試飲会は、IWC2023 SAKE部門にて上位入賞した素晴らしい日本酒の数々を試飲することができる、野村不動産株式会社様主催の試飲会です。
2023年度は約1,600銘柄が出品され、今回のイベントにはそのうち上位に入賞した24蔵26銘柄の日本酒が揃いました。また、日本橋周辺のお店より日本酒に合うおつまみも準備され、参加者の皆様は時間が許す限り日本酒を楽しまれていました。
IWC(International Wine Challenge)
IWCは1984年に創設された、世界最大規模のワインコンペティションです。2007年に若手の蔵元の全国組織「日本酒造青年協議会(酒サムライ事務局)」の全面的な協力を得て、ワイン以外の醸造酒としては唯一となる「SAKE部門」が創設されました。
審査はワイン部門と同様に、世界中の専門家によるブラインドテイスティングにて厳正に行われます。SAKE部門は9カテゴリーに分けられ、各カテゴリーの中で「ゴールドメダル」、「シルバーメダル」、「ブロンズメダル」、「大会推奨酒」の評価が与えられます。なかでも「ゴールドメダル」は全出品酒の上位3〜5%にのみ与えられる栄誉です。更にその中から、その上位に当たる「トロフィー」、そして全出品酒のトップ「チャンピオンサケ」が選出されます。
2023年度の審査の様子は酒サムライ様の公式ウェブサイトにて、ご覧いただけます。
インターナショナルワインチャレンジ2023 ロンドン審査会報告(http://www.sakesamurai.jp/iwcreport2023-2.html )
試飲会の第一部では、今年の「チャンピオン・サケ」を獲得された湯川酒造店の蔵元・湯川尚子様をゲストに迎えたトークショーが行われました。トークショーには、私たちMiss SAKEも大変お世話になっている「IWC」のアンバサダーを務める平出淑恵様と、SAKETIMES 編集長の小池潤様も参加されました。
試飲会に参加された蔵元様のご紹介(五十音順):
浅舞酒造様(秋田)
– 受賞酒:秋田•純米トロフィー・天の戸 天黒(黒麹仕込 純米原酒)
榎酒造様(広島)
– 受賞酒:古酒トロフィー・華鳩(貴醸酒 8年貯蔵)
遠藤酒造場様(長野)
– 受賞酒:長野•大吟醸トロフィー・渓流(大吟醸)
小野酒造様(長野)
– 受賞酒:大吟醸トロフィー・夜明け前(大吟醸)
数馬酒造様(石川)
– 受賞酒:スパークリングトロフィー・竹葉(瓶内後発酵純米酒)
菊正宗酒造様(兵庫)【グレートバリュー・アワード】
– 受賞酒:普通酒トロフィー・菊正宗(しぼりたてギンパック)
木村酒造様(秋田)
– 受賞酒:秋田•大吟醸トロフィー・福小町(大吟醸)
小西酒造様(兵庫)
– 受賞酒:兵庫•本醸造トロフィー・特撰白雪
大雪渓酒造様(長野)
– 受賞酒:吟醸トロフィー・大雪渓(アルプス吟醸)
高橋商店様(福岡)
– 受賞酒:福岡•大吟醸トロフィー・箱入娘(大吟醸)
東北銘醸様(山形)
– 受賞酒:山形•大吟醸トロフィー・初孫(大吟醸 斗瓶囲ひ)
土佐酒造様(高知)
– 受賞酒:高知•スパークリングトロフィー・桂月 匠(Sparkling Sake)
豊島屋様(長野)
– 受賞酒:長野•純米吟醸トロフィー・神渡(純米吟醸 Petillant)
七笑酒造様(長野)
– 受賞酒:長野•吟醸トロフィー・七笑(吟醸)
新澤醸造店様(宮城)
– 受賞酒:純米トロフィー・あたごのまつ(特別純米)、宮城•純米トロフィー・あたごのまつ(特別純米 冷卸)、本醸造トロフィー・あたごのまつ(鮮烈辛口)
萩野酒造様(宮城)
– 受賞酒:純米大吟醸トロフィー・日輪田(生もと純米大吟醸)
濵川商店様(高知)
– 受賞酒:高知•純米吟醸トロフィー・美丈夫(純米吟醸 SUPER CEL-24)
平田酒造場様(岐阜)
– 受賞酒:岐阜•純米大吟醸トロフィー・多賀山(純米大吟醸)
富久錦様(兵庫)
– 受賞酒:兵庫•スパークリングトロフィー・富久錦 祝泡(純米スパークリング vintage2021)
府中誉様(茨城)
– 受賞酒:茨城•純米吟醸トロフィー・渡舟(純米吟醸 無濾過原酒)
富美菊酒造様(富山)
– 受賞酒:富山•大吟醸トロフィー・羽根屋(大吟醸 袋吊り)
峰乃白梅酒造様(新潟)
– 受賞酒:新潟•純米吟醸トロフィー・菱湖(純米吟醸)
🌟湯川酒造様(長野)【チャンピオン・サケ】
– 受賞酒:純米吟醸トロフィー・十六代 九郎右衛門(純米吟醸 美山錦)
龍神酒造様(群馬)
– 受賞酒:群馬•純米大吟醸トロフィー・尾瀬の雪どけ(純米大吟醸 生詰)
IWC SAKE部門にて受賞しているお酒の傾向として、「綺麗な味わいのなかに、個性をしっかりと感じる」ことができるお酒が多いと平出様より伺いました。私もいくつかの蔵元様の日本酒を試飲させていただきましたが、平出様のお話通り、各蔵ごとにその蔵元様のこだわりを感じました。どのお酒も大変美味しく、様々なお食事とのマリアージュやシチュエーションで頂くアイディアが湧いてきました。
また、試飲会に参加されていたトロフィー受賞酒の他に、メダル受賞酒も多数ございます。SAKE TIMES様のホームページにて2023年度のメダル受賞酒をご覧いただけます。
【速報】IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023「SAKE部門」のメダル受賞酒が発表されました!(https://jp.sake-times.com/special/news/sake_iwc2023-medal)
〈元ユネスコ大使であり、酒サムライでもある門司健次郎様に会場にてお会いすることができました。〉
今回の試飲会に参加させていただき、改めて日本酒が日本各地の文化やその土地を表現し、その多様性と繊細さが高く評価されていることを再認識いたしました。日本酒から感じることができる蔵元様の情熱と、日本酒を通じて学ばせていただいた日本の文化を国内の方にも知っていただき、海外でも評価されている日本酒の素晴らしさをさらに普及できるよう、Miss SAKEとして活動に励んでまいります。
ご来場下さいました皆様、そしてご関係者の皆様、この度はこのような素晴らしい時間をありがとうございました。
引き続き、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 齋藤ひかり
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For English Speakers
Hello, everyone.
I’m Hikari Saito, 2023 Miss SAKE Japan runner up.
On October 21, I participated in the IWC 2023 Award Premium Sake Tasting event held at YUITO Nihonbashi Muromachi Nomura Building. This is the first tasting event held in 4 years after the COVID-19 pandemic. The guests were able to try 26 different sake from 24 breweries which won a trophy in IWC 2023.
About The IWC Sake Competition: https://www.internationalwinechallenge.com/about-the-sake-competition.html
In the first part of the event, a talk show was held with Ms. Naoko Yukawa, the brewery owner of Yukawa Brewery, who won this year’s “Champion SAKE” as guest.
According to IWC ambassador Ms. Toshie Hiraide, the taste trends of the award-winning sake are very clear, but you can taste each unique taste in it. I also tried some sake from several breweries, and as Ms. Hiraide said, each brewery had its own particular taste. All the sake was very delicious, and made me think about various situations and how to marry it with different meals.
This premium tasting event reminded me that sake expresses the culture of each area of Japan, and that its diversity and sensitivity are highly valued. I will continue to work on spreading the excellence of sake, which is appreciated even overseas, by making people in Japan aware of the passion of the brewery and the Japanese culture that they learned through sake.
I would like to express my gratitude to everyone who came to the event, and to everyone involved for such a wonderful time.
2023 Miss SAKE Japan runner up
Hikari Saito