Miss SAKE News/Blog

「月の桂 増田德兵衞商店」に2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳が表敬訪問・蔵見学させていただきました

みなさまこんにちは!

2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳です。

月の桂 増田德兵衞会長への表敬訪問と酒蔵見学をさせていただきましたのでご報告をさせていただきます。

増田德兵衞会長は、伏見酒造組合の理事長でいらっしゃり、Miss SAKEの顧問を勤めてくださっていることもあり、弊社団としても非常にお世話になっています。

増田德兵衞商店は1675年創業の歴史ある酒造様です。

「月の桂」の銘は、綾小路有長(あやのこうじありなが)が「かげ清き月の嘉都良の川水を夜々汲みて世々に栄えむ」と詠んだ歌にちなんでいるそうです。

月の桂のロゴは18年前に改変されたそうですが、ひっくり返るとウサギの耳だということを知り、「月の桂」にちなんだとても素敵なロゴだと思いました。

日本酒作りに重要なポイントの一つが原料の米があるかと思います。ここで増田様のこだわりを伺うことができました。一部の米を除き、お米の栽培を自社で無農薬・有機栽培でされているそうです。その規模はなんと京都御所3つ分。学生時代にドイツに留学されていた際に、ワイン文化のドイツ人に「日本酒の原料の米はどこで作られたのか?」と聞かれたことをきっかけに、日本酒もお米から作らなくてはならないと気持ちが芽生えられたそうです。原料から自分の手で育てられているという部分に、酒造りへのこだわりと、熱い想いを感じました

〈蔵見学〉

4月中に今年の日本酒の製造が完了したとのことで、蔵内を見学させていただきました。最初に目にしたのは蒸し器と冷却器でした。蒸し器はバーナーを使用しており、その火力源が印象的でした。煙突に連結されている様子には驚きました。

その後、麹を作る部屋や樽などを見学させていただきました。日本酒の種類によって麹や酵母が異なるため、毎回作業が終わると一度清潔に洗浄され、次の酒母の製造に進むそうです。これらの作業は200日間続き、おおよそ3日に1回のペースで行われるため、多大な労力が必要であるのだと推察しました。

にごり酒スパークリングを作る道具を拝見しました。増田德兵衞商店がこれを作るのは初めてのことです。日本酒は濾過されることが必須条件ですが、増田德兵衞商店では粗い目の濾過を行うことでにごり酒を生み出すアイデアが生まれたとのことです。

以下の写真の立方体のザルをタンクに入れ、ザルの目を通り立方体のザルの内側に入ってきたものがにごり酒となるそうです。この独自のアプローチには大変驚きました。

古酒を寝かせている場所も非常に印象的でした。現在、1000本にも及ぶ日本酒が寝かされていると伺いました。栓に漆を塗って和紙で包み、寝かせる際には音楽を流すそうです。長期間の寝かせも行われ、長いものだと5.60年間も熟成させることもあるとのことです。入れ物が割れる可能性もあるため、入れ物の選び方にもこだわらないといけないというお話も伺いました。

〈テイスティング〉

最後にテイスティングをさせていただきました。

最初に、にごり酒スパークリングを試飲しました。瓶を開ける際は慎重に行い、泡が安定するのを待ちました。瓶の中で待つ泡の姿は幻想的で美しいものでした。実際に飲んでみると、口当たりが非常に良く、ふんわりとお米の香りが広がります。甘さが控えめなので、さまざまな食事に合うと感じました。これは飲むだけでなく、視覚的にも楽しめる日本酒です。

その他にも、さまざまなテイスティングを行いました。感想を全て述べたいところですが、特に印象に残った2つをご紹介します。まず、「10年秘蔵 古酒 琥珀光」。これは古酒にする前の日本酒と比較すると、香りに一層深みが出ます。味わいも深みを感じますが、もともとが純米大吟醸で大変上品なお味だったこともあり古酒になってもそれは引き継がれているように思いました。

 

次に、「祝」。精米歩合は80%でも純米大吟醸に劣らない日本酒を作れることを証明するためにも作られたそうです。驚くほど飲みやすく、口当たりも非常に良かったです。思わず「美味しい!」と口に出してしまいました。職人さんのこだわりや日本酒への新たな挑戦を感じ、大変感銘を受けました

上記の他にも日本酒の概念を覆すような日本酒を飲ませていただき、様々な日本酒をご紹介いただいたことで日本酒は本当に可能性で溢れたものなのだということ、増田様も日本酒の革新を大切にされ、日々挑戦されているのだということが分かりました。こういった日本酒をまだ知らない層にも知っていただくことで、日本酒ファンはもっと増えるように思います。

月の桂 増田德兵衞商店はもうすぐ350周年を迎えられるそうです。来年発売される日本酒やイベントが今から楽しみでなりません。

今回蔵見学やお話を伺うことでよりMiss SAKEとしての活動への想いが強くなりました。Miss SAKEは日本酒の魅力を発信し、盛り上げる役割を担っていると思いますので、微力ながらもその一助となれるよう活動して参りたいと思います。

 

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