皆さま、こんにちは。2021 Miss SAKE の松崎未侑です。
私の在籍大学である愛知県立大学の学長 久冨木原玲様、副学長 川畑博昭様を表敬訪問いたしました。
Miss SAKEに今回8代目として選出していただいたのには、これまで大学在学中にさせていただいた経験があったからです。
2016年に外国語学部国際関係学科に入学して以来、
本大学を通して学生自主企画研究で外国にルーツを持つ子どもへの教育支援実践研究活動や、イギリス交換留学、ポルトガル派遣留学、ポルトガル語弁論大会、日本文化発信の異文化コミュニケーション授業などを通して、国際感覚や多文化共生への想いを培って参りました。
全ての活動において支えとなってくれたのは、国際関係学科の熱心な教授陣の存在でした。
国際関係学科は一学年60名程度と規模は大きくないですが、一方で少数制の授業で教授との距離が近いのは何にも代え難い魅力です。
今回ご挨拶に伺った、学長 久冨木原玲様は『源氏物語』の研究の第一人者です。
源氏物語は30種類以上の言語に訳されており、日本の貴族の伝統文化が凝縮された平安時代の書物。
作品に込められたメッセージを研究し、国内外の学術的な講演等でその魅力を伝えてこられた久冨木原学長 。
表敬訪問では、日本最古の歴史書物である『古事記』、歌集『萬葉集』から日本酒にまつわる歌謡や話についてご説明いただきました。
「君がため 噛みし待ち酒 安の野に ひとりや飲まぬ 友なしにして」萬葉集より。
噛み酒:古くは蒸し米を噛んで酒を造っていたため、噛むと醸むがかけられています。奈良時代には既に麹での酒造りが普通であったと注に記されていました。
待ち酒:一般的に女性が訪ね来る夫のために用意する酒のこととあります。
『古事記』の「三重の采女(うねめ)」の話からは、日本の21代目雄略天皇による儀式での高貴な日本酒と「国づくり」にまつわる話が記されています。
古くからの書物には、日本酒が神に捧げられる大変貴重な飲み物だったことがシンボリックに綴られているため、
日本酒を深く理解する際に、古事記や萬葉集、日本書紀などの書物は大変貴重な資料なのです。
当時日本酒は「酒」として、書物に表現されていたことも印象的でした。
現在の英語での表現:日本酒「SAKE」のルーツですね。
副学長 川畑博昭様は、ラテンアメリカ研究と比較憲法論を専門としているのですが、20代の多くを海外で過ごしてきたそうです。
私の日本酒PRへの活動に対して、胸の熱くなるお声かけをくださいました。
「人々は生まれる場所や境遇は選べず、育った環境で異なる価値観を持つため、国籍や育った地域ごとに一見全く異なる人間に見えます。
しかし、根底は皆同じで、心と心を通わせることで、命の尊さを感じられる生き物です。
そのような本能へ働きかける絶妙な方法の一つとして、人々の生活や日常に欠かせないお酒というものから迫る姿勢と、国境を超えて人々と日本酒の多様な価値を分かち合う活動を心から応援しています。」
多文化共生を一つの大切なテーマとする愛知県立大学。
大学生活を通して、在日外国人と日本人の共生に関する授業を数多く受講し、同テーマで実践研究を9ヶ月間実施、留学を通してマイノリティとしての生活を経験させていただいたことから、
川畑先生も仰る通り、「国境や境遇は違えど皆同じ人間であり、他者とつながり心を通わせることが人生に喜びをもたらしてくれる」そう思うようになりました。
表敬訪問後には、学生広報スタッフの国際関係学科3年 飯間有紀子様と中国学科3年 細井咲希様にもインタビューをしていただきました。
今後の活動をシリーズとして愛知県立大学公式アカウントインスタグラム「探・県大」及び外国語学部国際関係学科のブログに掲載してくださるそうです。
公式アカウントインスタグラム「探・県大」: https://www.instagram.com/apu_tankentai/
外国語学部国際関係学科のブログ: http://kendaikokusai2012.blog.fc2.com
細井様はマスコミ系を志望しているので、学生広報スタッフをしているのだとか。 授業や私生活に加えて、自分の夢に向かって色々な挑戦をされる県大生には私もいつも刺激を受けています。 今回の在籍大学への訪問は関係者の皆様のお力添えにより学びの多い大変有意義な時間になりました。
日本酒は古くから現代まで、人々が普段よりもう少し素直になって、心を通わせるきっかけを与えてくれるものです。
そんな普遍的価値をより多くの方と分かち合える活動に励んで参ります。
今回の表敬訪問を実現させてくださいました、愛知県立大学 学長 久冨木原玲様、副学長 川畑博昭様、理事・事務局長 臼井利典様、戦略企画・広報室 坂井様と吉田様、学生広報スタッフ 飯間有紀子様と細井咲希様に厚く御礼申し上げます。