皆さま、こんにちは。
2021 Miss SAKEの松崎未侑です。
先日、WSET SAKE Level 3 <Advanced Course>第二回講義を受講いたしました。
WSET SAKE Level 3 <Advanced Course>の詳細については、第一回目のブログ記事をご覧ください。
WSET SAKE Level 3 <Advanced Course>第1回講義を、2021 Miss SAKEが受講してまいりました。
第二回の今回は、日本酒作りの要となる「米作り」について学びました。
木曜日の講師はイギリス出身のChristopher Hughes先生。
British styleのユーモアに富んだ授業で、不明なポイントは質問もしやすくインタラクティブで、イギリスの大学で留学をしていた時のことを鮮明に思い出しました。
学んだのは以下のポイント!
✔️酒造好適米(Sake Specific Rice)とは?
✔️お米の構造
✔️米作りの年間スケジュール(地域差あり)
✔️作業の名前と作用
✔️代表的な酒造好適米の特徴
✔️代表的な酒造好適米のテイスティング3種類
私が一番驚いたのは、食用米と酒米の違い。
酒造りの際に削られる部分に何が入っているのか、その栄養素がどのような役割を果たすのかを学びました!
米作りにおいても普通の食用米よりも酒造好適米の方が、窒素など土の栄養がより必要で、粘土質であるため、食用米を育てていた土地を酒米の田んぼに替えるには、5年間程の時間が必要だということ。
最近は酒蔵様が、農家と米作りを協力して行っているのは、土の成分を少し変えると、完成する米の質も変化し、酒質に影響を与えるからなのだそう。
同じ県においても、土の違いがあるため、県内でお米や日本酒の味わいが異なります。
今回の講座を通してWSET Level 3 の専門性の高さを体感しました。
ラベルに「00産山田錦」などの表示を見ることがありましたが、産地の違いによって同じ品種のお米でも日本酒の酒質に変化が生まれる訳を、米の成分など化学的に学び、理解が深まりました。
理由を突き詰め論理的に日本酒について学べる講座であるため、根本的な疑問を取り除き酒造りを包括的に理解できるようになる感覚を得ることができました。
酒蔵様の米へのこだわりの背景に隠されているものは、
化学的根拠に基づいた成分の緻密な計算であり、より美味しい日本酒を作るための酒蔵様と農家様の果てない探究心です。日本酒の製造に関わる全ての方々のクラフトマンシップに感服いたしました。
また、月にいくつもの酒蔵を訪れ、Podcast SAKE ON AIRで日本酒や焼酎の魅力を英語で普及するクリス先生の日本酒を知り尽くそうという情熱には頭が上がりません。
私も日本酒の語り手としてWSET SAKE Level 3 <Advanced Course>を通して、酒造の方々の情熱とこだわりに目をむけ、伝道師として胸を張れるよう新たな知識を吸収できるように励んでまいります。
このような学びの機会をいただき、心からありがたい気持ちが込み上げて参ります。
WSETをはじめとした関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
2021 Miss SAKE
松崎未侑