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Miss SAKE News/Blog

山口県3つの酒蔵を、Miss SAKEが見学させていただきました。

八千代酒造・長州酒造・大嶺酒造のご紹介!

皆様、こんにちは。
2022 Miss SAKE 山口 鈴木結夢です。

 今回、私は山口県内の3つの酒蔵を訪問させていただきました。酒蔵ごとにそれぞれの特徴があり、その違いはとても興味深く、そして日本酒の可能性の大きさをあらためて実感するものでした。順に、訪問させていただいた酒蔵様について報告させていただきます。

八千代酒造

まず、萩市にある八千代酒造様へ伺いました。

八千代酒造様は、なんと明治20年から続く萩市で最も古い酒蔵です。現在は四代目蒲悟様の跡を継ぎ、五代目蒲久美子様が杜氏としてお酒を醸しています。銘柄でもある「八千代」は、「君が代」の一節「千代に八千代に…」から、この酒を飲む人々の家系が末永く栄えることを祈って名付けられているそうです。

 酒蔵に到着すると、趣のあるお店から蒲様とお母様が暖かく迎えてくださいました。八千代酒造様のお酒造りは、全国的にも少ない女性杜氏である蒲様と地元の蔵人3人で行っているそうです。明治20年から変わらない酒蔵は、建物を支える梁や麹室、絞り機も当時のままそのものだそうで、これまで培われた歴史を感じる場所でした。

その中でも特に私が驚いたのが、麹室のつくりです。
創業当時から使われているこの麹室は、保温機能のために分厚い二重壁になっており、なんと、その内側にもみ殻が敷き詰めてあるそうです。こうすることで、今でも外気温に左右されない麹室を維持できているそうで、昔の人々の知恵と技術の高さに感嘆いたしました。

また、八千代酒造様の特徴といえば、濁り酒と四段仕込みです。

近年の日本酒は、酔うためのお酒から味わうためのお酒へと精米歩合が高いものが注目を浴びるように変化していますが、八千代酒造様は、上撰や原酒が主流だった時代から味わいを求め、それにより生まれるまろやかなコクと甘味を兼ね備えた深い味わいを作り出しています。

このお酒に親身に向き合う姿勢が、昔から地元の人々に飲まれ「濁り酒といったら八千代」と言われるほど愛される所以なのだと感じました。

 そんな現在の五代目杜氏、蒲久美子様は、八千代酒造様の伝統的な日本酒作りを引き継ぐだけでなく、自身の新ブランド「La+YACHIYO」も立ち上げています。

継承問題で閉業を余儀なくする多くの酒蔵の存在を知り、家業を継ぐことを決めた蒲様は、伝統に革新を加え、新たな価値を生み出すことに挑み続けたいと考え、2019年にこのブランドを生み出しました。

「働く女性が自分へのご褒美に、明日への活力の為に飲みたくなるようなお酒」をコンセプトにして開発されたこのブランドの銘柄は「ROOM」と名付けられています。

だれもが一人一人の部屋を持ち、大切な人と過ごしたり、1人でまったりしたり、そんな“空間=ROOM”に寄り添うお酒になるようにと願いが込められています。

私自身、大切な仲間と一緒に過ごす機会があり、その“空間”で初めてROOMを頂き、華やかな香りに優しい味わいのこのお酒にとても癒されたことを覚えています。

 八千代酒造様の酒蔵見学を通して、伝統を守りさらに挑戦し続ける姿勢が、地元からも愛される、そして若い世代へ活力を与える力を持つ日本酒を造っているのだと確信いたしました。

 八千代酒造様、大変お忙しい時期にも関わらず、温かく迎えてくださり、誠にありがとうございました。


長州酒造

次に、下関市にある日本で一番新しい酒蔵の長州酒造様を見学させていただきました。

2020年に初リリースされた「天美」から大反響だったため、日本酒好きであれば、ほとんどの方がご存じの銘柄ではないでしょうか?

そんな発売当初から話題の長州酒造様に先日、酒蔵ミュージアム、カフェ、直売所がオープンいたしました。SNSでもオープン当日から賑わいを見せており、ぜひ伺ってみたいと思っていたので今回このように見学することができ、大変光栄でした。

ここで長州酒造様の成り立ちについて書かせていただきます。
長州酒造様は、「長門菊川」という銘柄で地元で有名な児玉酒造様を引き継いだ酒蔵になります。

明治時代から長く愛され続けた酒蔵でしたが、高齢化や後継者問題により長く休業していました。
そんな歴史ある酒蔵をなんとか自分達の手で守ることは出来ないかと考えた地元企業の長州産業(太陽光発電システムを主力とする会社)社長・岡本晋様が、事業承継を決意して誕生したそうです。

昨今、後継者問題によって廃業を余儀なくする企業が多い中、事業承継、さらには異業種からの参入という面でも新しい文化の守り方として話題になりました。
そんな児玉酒造様から、長州酒造様は150年の伝統を受け継いでいます。

長州酒造様の杜氏に抜擢されたのは、奈良県や香川県、三重県の酒蔵で活躍していた藤岡美樹様です。
藤岡様は、杜氏として全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど誰もが認める実力の持ち主です。

藤岡様は、新しく始まるこの大きな挑戦に大変悩んだ結果、「ゼロから酒蔵を立ち上げるチャンスは2度とないかもしれない」と決心し、家族全員でこの下関の地に引っ越してきたそうです。
その行動力とお酒に対する探求心に、感嘆いたしました。

さてさて、酒蔵見学に話を戻しますと、全国からの天美ファンでカフェもミュージアムも大変賑わっていました。
カフェには日本酒飲み比べや仕込み水を使用したコーヒーなどがあり、皆さん各々に楽しんでおられました。2階に上がると小さなミュージアムと見学スペースがあります。

2階へ上がる途中、天美の名前の由来が書かれていました。稲を育む太陽にちなみ、日本古来の神様である「天照」と、酒を意味する「美禄」から名付けられたそうです。

自然の恵みがあるからこそ醸すことのできるお酒、また太陽があるからこそ生み出される太陽光発電、天美はそんな人間が今も昔も自然の恵みによって生かされていることを表す名前なのではないかと感じました。

 

 そして天美といえば、「ありったけの愛と感謝を込めて」「おいしくなーれ」「微差は大差 丁寧に丁寧に。」というメッセージが酒瓶をはじめとするさまざまなところに書かれています。

酒蔵見学を通して、藤岡様をはじめとする蔵人の皆様がどんな思いで、天美を醸しているのか、これらの言葉ひとつひとつにどんな思いがこめられているのかがよりダイレクトに伝わってきました。

きっと藤岡様のこれまでのいくつもの酒蔵で培ってきた経験がお酒に対する尊敬の念、消費者へのまっすぐな思いを強くするのだろうと感じました。

 酒蔵見学スペースにはこんな素敵なフォトスポットもありました。私も実際に映えフォトを撮ってみました。

皆さまは、どのレベルが出来ますでしょうか?ぜひ、酒蔵見学へお越しの際は試されてみてください。

大人から子どもまで楽しむことができる長州酒造様の酒蔵を拝見し、新しい日本酒の楽しみ方を発見したように思います。

本日は誠にありがとうございました。


大嶺酒造

 そして、最後は山口県秋芳町にございます、大嶺酒造様へ参りました。着いた瞬間に目の前に飛び込んでくる、センス際立つ建物は圧巻でした。

 大嶺酒造様は、2010年に50年以上休眠状態であった酒造りを復活させ、「Try new things,  Find new innovations. -古典レシピを尊重しつつ、現代の技術を持って先人の成し得なかった日本酒を創造する- 」のコンセプトのもと、日本はもとより海外でも広く愛される酒造りを行なっています。

大嶺酒造様の代表銘柄「Ohmine」は、3つ星レストランで提供され、2013年にはスイスで開かれたダボス会議の際、日本政府主催のパーティーで各国首脳に振る舞われたことで一躍世界の注目を集めました。

そんな大嶺酒造様の輝かしい復活は、ニューヨークでも活躍する美祢市出身のデザイナー、秋山剛志様の「農業と地域資源を軸に地域の未来へつながる産業を創りたい」という思いからです。
そのため、大嶺酒造様で働く年齢層は非常に若く、20-30代が多いそうです。

長い歴史の中で培われた日本酒や農業のノウハウを最大限に尊重しつつ、先人たちの成し得なかった日本酒を創造したいという彼らの強い思いが、Ohmineの洗練された世界に認められる味を醸し出しているのだなと実感いたしました。

酒蔵兼カフェの説明は、蔵人である瀬之口様に案内していただきました。中に入るなり、まるで海外にでも来たかのように思わせるカフェと、魅せるために作られたようなスタイリッシュな酒蔵の空間で、ただ一言、かっこいい!と圧倒されてしまいました。

私が今までに知る酒蔵とは全く別物で、これこそが今までの固定概念に囚われないイノベーションだと実感いたしました。

その斬新な新しさは、酒蔵の至る所に散りばめられ、一つ一つが見る人に驚きとワクワクを与えてくれます。

例えば、このラベルのお米粒の数の違いはなんだと思いますか?

実はこれは、精米歩合を表しています。また、お米の色と形でお米の種類を表しています。

日本酒のラベルは、和紙に漢字というようなスタイルが多いですが、シルエットで表現することで、一度見たら忘れない、しかも“Ohmine”ならではの酒づくりのストーリーまで組み込まれたデザインになっています。

このデザインは、海外からのフィルターを通すことで、より日本の良さが抽出できるのでは、とスウェーデンのデザイン会社によって作られました。
私も、最初にOhmineをいただいた時にそのシックなデザインに新鮮さを感じたことを覚えています。

また、そのこだわりは、タンクのデザインにもあります。
真っ白に塗られたタンクを識別するために使用されるのは、数字ではなく、元素記号。

お酒は化学に通づるものがあるということで、元素記号が用いられているそうです。一つ一つが、目新しく、驚かされるものばかりでした。

そして、大嶺酒造様といえば、オリジナルグッズの豊富さも特徴ではないでしょうか?

実は、この蔵人たちが着ているジャケットは光電子ウェアで、自分の熱(遠赤外線)であたたまるというとても機能的な仕組みだそうです。

お酒づくりは体力仕事で、単純作業も多ければ重機を動かしたりもする中、体が冷えると、感覚や集中力が鈍るとケガのもとになってしまいます。
安全でより快適に働けるよう工夫されている点も、現代の働き方に則した、新しいこだわりの一つだと感じました。

最後に、カフェで飲み比べセットをいただきました。

右からOhmine 二粒 山田錦、Ohmine 二粒 出羽燦々、冬のおとずれです。

右からOhmine 二粒 山田錦、Ohmine 二粒 出羽燦々、冬のおとずれ

Ohmine 二粒 山田錦

まさにマスカットのようなフルーティーな甘みで口の中でキラキラするような美味しさでした。

Ohmine 二粒 出羽燦々

山田錦とはまた味わいの違う、すっきりとした美味しさでした。山田錦は日本酒単体で味わいたいと思う一方で、出羽燦々はお刺身などのさっぱりとした食事に合わせたくなるお味でした。

冬のおとずれ

冬限定「ゆきおんなにごり」がリニューアルした大嶺酒造様の人気商品です。瓶内発酵したピチピチの微発砲と旨みが絶妙なバランスを醸し出していました。


低アルコールにとどめ、甘み、酸味、旨みをうまく調和させた飲みやすさに毎度のことながら感動いたしました。

大嶺酒造様は、上記に述べたように、先人の築いた伝統を受け継ぎつつ、新しい日本酒を創造することをモットーとしています。

そのため、現状や過去のレシピに満足せず日本酒の研究を日々の楽しみとすることも大切にしています。

大嶺酒造様、本日は大変お忙しい中、きめ細やかに案内してくださり、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

今回、各々の色を持つ酒蔵を見学させていただき、今までに知らなかった日本酒の世界、常に進化し続ける日本酒業界の最先端を直接肌で感じることができました。

また、造り手の想いを深く知ることができ、一杯の日本酒に込められた愛を再実感いたしました。

あらためて、八千代酒造様、長州酒造様、大嶺酒造様、今回は大変お忙しい時期の訪問であったにも関わらず、温かく迎えてくださり、誠にありがとうございました。

末筆ではありますが、厚く御礼申し上げます。

2022 Miss SAKE 山口 鈴木結夢

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