最先端の宇宙開発とイノベーション -背景にあるダイバーシティ-:JAXA 宇宙航空研究開発機構 岩渕泰晶様
事前に岩淵さんの論文にも目を通して講座に参加したのですが、岩淵さんは宇宙開発を安全保障経済の文脈で語ることのできる貴重な研究者だという印象を当初は抱いておりました。
ですが講演をお聞きして、岩淵さんは安全保障・経済にとどまらず、芸術や歴史にも多大な関心をお持ちでいらっしゃることを感じました。
それら多岐にわたる分野を見事に「宇宙」に結び付けてお話を展開されていたので、きっとそれが多くの聴衆者を惹きつける魅力の一つなのだろうと思いました。
また岩淵さんは研究に軸足を置きながら、宇宙開発を通じた街おこしにも尽力されていて、社会に貢献するそのお姿勢に感銘を受けました。
私も将来は研究者になることを夢見ておりますが、岩淵さんのように、社会貢献の心を忘れずに精進してまいりたいと思います。
以下別レポート
私が初めて宇宙とのかかわりを体感したのは、ソ連の映画監督タルコフスキーによる代表作品『惑星ソラリス』を観たときのことだった。
これは宇宙空間に送り出された一人の学者が、幻想に囚われて狂気と快感の狭間で苦悩する姿を描いた作品であるが、そのほかにも大ヒットした『スターウォーズ』や『マーズアタック』など宇宙からインスピレーションを得た映画作品は数知れない。
同様に絵画においても宇宙を題材とした作品が描かれることがあり、宇宙というのは未解明な空間であるが故に、人間の想像力を掻き立て、芸術にも一定の影響を与えてきた。
しかし人々が優雅に芸術を楽しんでいる間、20世紀以降の国際社会では宇宙開発をめぐって国家間の熾烈な競争が展開されており、日本においてその重要な役割を果たしているのがJAXAである。では、宇宙をめぐる国家間の関係は現在どのように成り立っているのだろうか。
岩淵氏のお話にもあったように、宇宙開発をめぐる国際的な取り決めは1967年に発行された宇宙条約にとどまっている。
宇宙条約で定められたことは主に①宇宙空間の探査・利用の自由、②領有の禁止、③平和利用の原則、④国家への責任集中原則、の四点であるが、仮に国家が宇宙条約を破ったとしても罰するシステムが現時点では存在しない。そのためグレーゾーンをかいくぐってビジネスを展開するような個人事業者も存在している*1 。
私はこの話を聞いて国際連盟(現在の国連の前身組織)を想起した。第一次世界大戦の荒廃からヨーロッパで反戦ムードが高まっていた最中、平和な社会を構築する試みとして平和維持の理念を謳った国際連盟が創設されたが、現在の国連軍のような軍事力による制裁装置がなかったために規則を破る国家が出現し、結局は機能不全に陥り第二次世界大戦へと突入した。
宇宙をめぐっても各国家は安全保障の観点から、惑星や土地をめぐって領有権を争う時代がまもなく到来すると言われており、すでにアメリカやイギリス、ロシア、中国などの大国では宇宙戦略が政府レベルで推進されている。
前述の宇宙条約はもちろん大切であるが、それに加えて制裁規則を設けるなど、平和的な宇宙開発を実現するためには課題は依然数多くあるのだろう。
さもなければ『スターウォーズ』のように、宇宙規模で秩序をめぐる争いが現実のものになる可能性を孕んでいる。日本政府が宇宙開発をめぐって国際社会のなかでどのような役回りをするのか今後も注目したい。
*1例えばアメリカのルナエンバシー社は、宇宙条約があくまでも国家の領有権を認めていないとして、
月の土地を販売する個人事業を展開している。
SAKEから観光立国:株式会社コーポ・サチ代表取締役 平出淑恵様
「一流のサービスは、一流のサービスを受けなければできない」。
これは平出さんがCA時代に上司から言われた言葉です。以来、ヨーロッパに行くときには良い服を一着は持って行き、滞在中に最低一回は星のついたレストランに行くよう心掛けていたそうです。
そこでワインリストを眺めて少しずつ味を覚えていったと回想されていましたが、いまやワインの道を究めたプロ。平出さんの強みは、経験を次に繋げていく力だと思いました。
というのも日本酒産業を振興させるために、ワインの分野で得た知識・視点を存分に活かしていらっしゃるからです。
日本酒を国際的に知らしめるために「教育」「コンクール」「宣伝活動」に力を入れているとのことでしたが、日本酒というソフトパワーを海外展開していくことで、ひいては日本に関心を持つ外国人を増やすことにも繋がればと思いました。
日々大学院のお勉強があるのでなるべくお酒は夜だけと決めているのですが…たまにはいいかぁと思い、先日お昼間から🍶。幸せでした。 #ミス日本酒 #misssake #日本酒 #福岡