第11回ナデシコプログラムレポート
本日の講義内容
- 飯米、酒米特別講座/関東甲信クボタ様
- 田植え体験/関東甲信クボタ様
第11回ナデシコプログラムでは、関東甲信クボタ様にお邪魔させて頂き、まず座学でお米について幅広く学びました。
日本では古くから米作りが行われ、米を主食としてきましたが、食生活の多様化によって米の消費は随分と減り、他のアジア諸国と比べても圧倒的に少ない消費量(55.2kg/年・人)とのことです。
日本酒もアルコールの多様化によって消費量がぐんと減ってきているので、同様のことがお米でも起きていることを感じます。
時代と共に変わりゆくものではありますし、多様化が必ずしも悪いことではないのですが、日本が古くから親しんでいるお米や日本酒が減少の一途にあるというのは、少し寂しいものです。
日本人に米と日本酒の美味しさ・良さを再発見・発見してもらえるよう、微力ながらPRして参りたいと思うばかりです。
さて、長野県における米作りについてですが、長野県は昼夜の寒暖差が大きいことや日照時間が長いことから米作りに適した気候で、長野県産のお米の1等比率は全国で常に3位以内に入っているらしいです。だから長野県には80もの酒蔵があるのだなぁと納得しました。
そして「風さやか」という信州ブランド米は、しっかりした旨味と甘味があり、冷めても美味しいお米とのことなので、お弁当に最適です。
長野県の酒米として2020年3月に品種登録されたのは「山恵錦」。大粒で心白が大きく、精米時に割れづらく、酒造りでは溶けやすいのが特徴で、徐々に拡大中とのことです。
座学では他に、田植えの方法やスマート農業(後述)について教えていただいた後、ご用意いただいた作業着に着替えて、田植えに出発しました。
アルプスの山々に囲まれ、辺り一面には田んぼの広がる素晴らしい景色の中で、田植え体験をさせて頂きました。
美味しいお米に育つよう心を込めて一つ一つ苗を手植えしたので、終わった後に自分達で植えた苗を見ると何だか愛おしくなりました。
たった数十メートルの田植え体験でしたが、日差しが強い中、足元に気をつけながら全身に力を入れて腰をかがめる作業は、かなり重労働に感じました。
今は機械がほとんどを担っているとはいえ、私たちが毎日口にしているお米を育てることの大変さ、祖先の方々がそれを支えてきてくれたことへの感謝を改めて感じます。
滋賀県東近江市で古くから近江米を作り、いつも美味しいお米を私の家族に送ってくれた祖父母や叔父には感謝してもしきれません。
そして田植えの後は、”Agri Robo”というクボタ様が開発された自動田植え機を見せて頂きました。
すごい速さと正確さで田植えをこなす様子を拝見し、高齢化に伴って農業の担い手が減少の一途にある現状において、クボタ様のこの機械がより多くの農家さんに広まって欲しいと切に感じました。
Agri Roboは、自動運転田植機という名称から創造できるように、人のサポートを最小限に、自動で田植えをしてくれるロボットです。具体的には、生産性がぐっと上がり、未熟練者でも生産性をキープできる機能が付いているので安心です。
詳細は下記HPまでご確認ください!
▼Agri Robo
https://agriculture.kubota.co.jp/product/agri_robo/
また Agri Roboの位置情報は人工衛星を活用したGPS情報を使っています。まさにJAXA岩渕様の専門分野であり、宇宙と農業が交差する部分です。
位置情報以外にも、衛星データを農業に活用できる事例は他にもあります。例えば、農業は自然環境に左右されるので災害監視だったり、作物の生育は光、温度、水環境といった気象に左右されるので気象状況のリアルタイム観測などです。
宇宙で農業生産をする研究もされる等、宇宙×農業という分野は大変注目となっています。
個人的に、農業機械のイメージが強かったクボタグループ様ですが、農業用機械の販売・修理・リース以外にも、肥料、土壌改良剤、種子、種苗等の農業用資材の販売など、農業の課題解決に向けてのトータルソリューションも手掛けていらっしゃいます。
「水・食料・環境のクボタグループ」として、日本の農業の競争力を高めると共に、農業を守るだけでなく強い農業に進化させていくことがミッションとのこと。
まさにクボタ様のような企業は、日本という国にとって、私達日本人にとって、無くてはならない存在です。
我が国は食料自給率が低いことで知られていますが(2020年度37%を記録)、その背景には、高齢化による農業生産者の減少、またそれに伴う耕作放棄地の増加といった、農業そのものの衰退が挙げられます。
新型コロナウイルス、ウクライナ問題など世界では様々な問題が起きていますが、そのような国際情勢の不安定さは食糧不足に陥るリスクを孕み、一人一人が深刻に考えなければいけない問題の一つです。
では、日本の農業を発展させるためには、何ができるのか?
それをグループ全体で取り組んでいらっしゃるのが、クボタ様です。
実は半年前に、クボタ様が東京大学と産学協創協定を締結し、両者が有する知見や技術とネットワークを活用し「食料・水・環境」分野における100年先の未来を見据えた課題解決に取り組むために、2021年12月から10年間で総額100億円を拠出するというニュースを拝見していました。
日本でも最先端の研究と優秀な人材が揃っている東大との産学連携であること、さらには100億円というかなり大きな金額を投資するという大胆な経営判断を下したということから、大変期待が高まります。
Miss SAKEとして、日本酒の大切な原料であるお米作りという観点からも農業は大事ですが、それだけでなく、日本を国内外に発信するアンバサダーとして、現在日本が直面している農業の課題とそれに対する取組を把握し、何か自分でも手伝えることがないかを考えることは、大変重要な使命だと思いました。
この度は土曜日にもかかわらず、講義から田植え体験まで沢山の方々にご支援いただき、誠にありがとうございました!引き続きよろしくお願い致します。
そして最後に、中日新聞様に当日の様子を掲載頂きました。大変光栄な限りです。
2022 Miss SAKE 滋賀 磯部里紗

生年月日:1995年4月14日 出身:神奈川県 職業:経営コンサルタント(Exa Innovation Studio, Inc) 自己PR 2022 Miss SAKE 滋賀 磯部里紗と申します。 私の家族は滋賀県にゆかりがあり、曽祖父は町長、祖父は県議会議員と...
生年月日:1995年4月14日 出身:神奈川県 職業:経営コンサルタント(Exa Innovation Studio, Inc) 自己PR 2022 Miss SAKE 滋賀 磯部里紗と申します。 私の家族は滋賀県にゆかりがあり、曽祖父は町長、祖父は県議会議員と...
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