皆様こんにちは、2022 Miss SAKE 京都 大国桜です。
「白鶴!マル!」でお馴染みの白鶴酒造様。
なんと今年で創業279年!300周年へ向けて、これまでの歴史を大切にしつつ新たな酒造りに取り組まれている裏側についてご講義いただきました。
日本酒造りに快適な土地”兵庫県神戸市東灘区”に酒蔵を構える白鶴酒造様。
阪神淡路大震災により資料館及び木造蔵が被災されましたが、見事復興を遂げ、日本を代表するお酒となっています。
【歴史と現代技術の融合】
講義内容
【白鶴天空農園見学 / 限定酒テイスティング】
白鶴酒造株式会社 天空農園チームリーダー 山田様
会場:銀座白鶴ビルディング
HP:https://www.hakutsuru.co.jp/g-nouen/
なんと”東京・銀座”という大都会の中心でお米作りをされているのです!
2007年、「銀座から日本酒の発信はできないか!?」とプランターから”白鶴銀座天空農園“としてお米作りが始まりました。
オリジナル米”白鶴錦“は穂の先に白いひげが付いているのが特徴で、10年連続お米の品評会で最高ランクの2等を受賞するという貴重な酒米です!
(※東京都の登録米ではない為、2等が最高ランクとなります)
稲刈りまでの一連を見せていただき、こんな大都会で当たり前に田植えが行われていたことに圧巻でした。
現在は食育の一環として近隣の小学校の生徒を招いて、田植え体験を行っているそうです。
東京に住んでいても自然と触れ合い、食の大切さを知る活動が出来ることは貴重ですね。
SDGsの取り組み
残った稲藁は畳やしめ飾り、飲食店様へ藁焼きの材料として提供するなど再利用しているそうです。
最後までお米を大切にし、循環させていくこと、持続可能な酒造りをするために活動されており、どんなに歴史を重ねても文化を守り抜く姿勢は大変かっこいいです。
お米は兵庫県神戸市東灘区の酒蔵へ送られ、一本一本手作りで丁寧に仕込み、東京で限定販売されています。仕込み方法や醪管理に個性があり、毎年味わいが変わるのも見どころです。
利き酒体験
4種類の日本酒を利き酒させていただきました。
なんと「MADE IN 銀座の酒」は試験場で11日前に搾ったお酒だそうです!
透き通るような軽やかさとすっと口中で踊るような舌触りで、これからの暑い時期にぴったりのお酒だと思いました。
いちばん右の「淡雪スパークリング」は、りんごのような味わいで日本酒がこれから!という方にもおすすめの一本です。
全国のイオンなどで購入できるので、ぜひ見かけたらお手に取ってみてください。
お酒造りの技術から生まれた白鶴化粧品
長年のお酒造りの技術から生み出された、自然派化粧品。
白鶴Beauty & Health Care:https://www.hakutsuru-bhc.com/
余計なものは入れず、無添加でお肌にやさしいお化粧品だそうです。
400種類以上の酵母を使用した発酵のチカラでお肌の調子を整えてくれ、ラベンダーやイランイランなどアロマの香りに癒やされます。
私はなるべくお肌には化学物質の少ないナチュラルなものを与えたいと思っております。それこそが本来の肌を取り戻してくれる気がします。だけど、美しさもキープしたい!私にぴったりのお化粧品だと思いました。
使い続けるのが楽しみです!
これまでの酒造りを活かして新たな時代へ
「別鶴プロジェクト」:https://www.hakutsuru.co.jp/bekkaku/
若い人に売るために、30代前後の社員さんのアイデアで作られたそうです。
飲む人と作る人が同じ視点に立って考案された新時代の日本酒。
様々な部署から意見を集い、新たなアイデアを用いて開発されたこのお酒は斬新で新しい見た目が特徴的です。
「木漏れ日のムシメガネ」や「陽だまりのシュノーケル」など斬新なラインナップが揃います。
新しい日本酒の世界を覗くために”お蔵入り”となった酵母を使用し、ソーセージやピザにも合う新感覚の日本酒となっています。
若い人は日本酒を”飲まず嫌い”の方が多いという意見から手に取りたくなるような商品を心がけたそう。
度数や味わいも軽くて飲みやすく、日本酒の入り口としておすすめの一本です!
新しいものと旧来のお酒造りを大事にする姿勢、時代の変化を柔軟に捉える考え方、社員の皆様が心から自社のお酒を愛していることが伝わってきました。
歴史ある白鶴酒造様だからこそ生まれる新しいお酒に今後も楽しみです。
私自身もこれまでの考えを捨て、新たに求められていることへ挑戦してみよう!と思うきっかけになりました。
(今年の9月にトライアスロンへ出場することにいたしました!学校の体育祭では毎回ビリになるほど運動には縁のない私でしたが、自分の殻を捨てて挑みたいと思います!)
【マネジメントを柔らかく考えてみる】
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM) 人事部成長支援室の増田浩之様にご講義いただきました。
日本能率協会マネジメントセンターは手帳や書籍を主に販売され、一度は目にしたことのある手帳が揃っております!
マネジメントとは?
集団組織の目的を達成するために管理することをいいます。
コロナ禍でリモートワークが増え集団生活が減った現代に求められるのが『セルフマネジメント』です。
目標達成や自己実現のために自分自身を律し、管理し自身の能力を最大限発揮してパフォーマンスを上げるために取り組みます。
そして自分はどんな時に集中できるか、集中が切れるのかを知る手段として『マインドフルネス』を取り入れるといいそうです。
「今ここ」に集中し、モヤモヤを解消することで、意図的に集中できる状態をつくる。
今回は今の感情を知るために『ジャーナリング』という手法で自分を見つめました。
ジャーナリングとは?
テーマを定めてただひたすら浮かんだ感情を紙に書き記すこと。
私は日頃から日記を書いており、”書く”ということが大好きでした。
今回テーマを設定して感情を連ねてみると、こんなことを感じていたのか!と改めて自分の内側を知ることが出来ました。
「他人は自分の位置を知るために存在している」
このお言葉が胸を打ちました。
現在ナデシコプログラムを通して、ファイナリストの皆様と関わることで自分の欠点や「あの方のように振る舞いたい」と思うことがあります。
しかし、他人がいるからこそ自分の位置を測れるのだと知り、あとは進むだけだと前向きな気持ちへと変化しました。
他人との距離を知った上で、”自分が心地良い状態”を認識し、自分らしさを言語化することが豊かな人生を築くことに繋がると気づきました。
自分の現在地を確かめて少しずつデザインしていく。
私は経験など何もないことが悩みでしたが、これから真っ白なキャンバスに好きな色で描けると思うとワクワクしてきました!
人生の考え方をがらりと変えるご講義となりました。貴重なお話しをいただき、誠にありがとうございました。
【歌舞伎座ギャラリー見学】
歌舞伎座のギャラリーを見学させていただきました。
明治22年開業。3度の改築がされ、現在の姿となっています。
なんと歌舞伎は京都で始まった「かぶき踊り」が発展し、成人男性中心の「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」となり現代まで支持されているそうです。
私は高校生の頃に1度ほど鑑賞いたしましたが、ピンと張り詰めた空気と演者の声、佇まいに圧倒されました。
若い方の鑑賞が減っている歌舞伎ですが、こうしてギャラリーとなって分かりやすく展示されているので、気軽に日本の伝統文化に触れるきっかけとなると思います。
ナデシコプログラムで毎週、日本文化に学ぶ度に心の琴線に触れ、無くしてはならないものだと強く感じています。
この文化をどのように伝えてゆけるか私達に任された使命の重要さを改めて認識いたしました。
なんでも簡単に手に入る現代だからこそ、ひとつひとつ丁寧にアナログで体感する文化がおもしろいものとなっている気がしました。