Miss SAKE News/Blog

「銀座の日本酒と歌舞伎〜文化継承への思いと、自分自身に向き合う〜」2022 Miss SAKE 神奈川 横田早紀

銀座のビル屋上でお米造りが!?白鶴酒造様の文化継承への思い

講義内容

【白鶴天空農園見学 / 限定酒テイスティング】
白鶴酒造株式会社 天空農園チームリーダー 山田様
会場:銀座白鶴ビルディング
HP:https://www.hakutsuru.co.jp/g-nouen/

白鶴酒造様は、灘五郷と呼ばれる兵庫県の酒造りの聖地のうち「御影郷」に本社を構える、約280年の歴史ある酒造様です。

今回は、そんな白鶴酒造様の東京支社にお邪魔してきました。

東京支社が位置するのは、東銀座。
銀座三越、歌舞伎座、そしてビルの間からスカイツリーも見えるそんな都会の中心で、お米が造られていることをご存じですか?

その名も白鶴銀座天空農園

2007年にプランターで始まった屋上での米造り。

2008年には大改修を行い、広さ約110平方メートルの屋上田圃が作られました。

2013年からは、天空農園で収穫した白鶴錦100%で仕込んだお酒を商品化。

以来、毎年限定本数がIMADEYA GINZA SIX店、銀座三越、小泉商事、松屋銀座本店様で販売されています。(https://www.hakutsuru.co.jp/corporate/news/detail/20200708000000.html より)

天空農園で46kg程度収穫されるというお米ですが、精米すると15kg程度に。そこから造られる限定ボトルは40本程度と非常に貴重な日本酒です。

銀座のビル屋上ということで、土壌や日照など課題が多かったと伺いましたが、商品化されるまで形にして来られた皆様の思いと努力に感銘を受けました。

今回講義を受けさせていただいた「白鶴 銀座スタイル」様の定期セミナーでは、お料理のペアリングや、ワイングラス、フラワーアレンジメント、歌舞伎、和菓子など日本酒を通じた幅広いトピックの講座が開催されます。

コロナ禍で中断されているそうですが、HPに掲載された歴代の講座内容は大変興味深く、是非再開されたら参加させて頂きたいものばかり。
こういったセミナーなども、多くの方に知っていただきたいなと思いました。

屋上農園を見学した後は、白鶴酒造様の日本酒の試飲をさせていただきました。
特に印象的だったのが、併設の試験醸造室で醸した“しぼりたての日本酒”

11日目の醪からの“しぼりたての日本酒”は、少し甘みがあり、フレッシュさも感じられました。
どのお酒も大変美味しく、白鶴様の幅広いラインナップの中で、それぞれに対するこだわりを感じました。

都会の真ん中、銀座のビルの屋上からお米が、そして日本酒が造られていることを知り、進化する時代の中で変わらない文化が守られていると感じます。

日本酒の発酵の研究から生まれたスキンケア商品「米の恵みシリーズ」もご紹介いただき、日本酒を中心とした、白鶴酒造様の多くの取り組みを知ることができました。

このような文化を継承する取り組みを、もっと多くの方に知っていただけるよう、私も精進して行きたいです。

2022 Miss SAKE 神奈川 横田早紀

(白鶴様の大きな酒瓶とともに)

セルフマネジメント〜今現在の自分と向き合うコントロール方法とは〜

午後は、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM) 増田様より、セルフマネジメントについて講義を受けました。

セルフマネジメントとは、パフォーマンスを最大限に発揮するために、自分自身を律し、管理すること。

トレンドとして以下の3つがあり、聞き馴染みのある方も多いとは存じますが、それぞれの定義は異なります。

1、ウェルビーイング: 全てに満たされている状態
2、ウェルネス: 豊かになることを目指すこと
3、マインドフルネス: 今あるがままの自分に目を向けること

今回は、3、マインドフルネスの一環として、「ジャーナリング」という手法を用い、現在の自分に意図的に集中する時間を作り出しました。

ジャーナリングとは、あるテーマについて一定時間書き続けるワークのこと。

書く作業は記録として時間はかかりますが、記憶には残ります。そしてこのジャーナリングには、以下のような効果があります。

1、時間をかけることで深い洞察に入ることができる
2、情報の選別と、整理機能が活性化

書くことで向き合う、ジャーナリングの実践

では実際に、ジャーナリングを開始。

1、今現在の自分の気持ちを書きましょう。

→無意識の反芻思考により、「今ここ」でないところを彷徨いがちな人間の思考。本当に「今」それを考える必要がある?と問いかけると、意外にフーッと一息つけたり。

2、自己肯定感と向き合い、自分を理解してくれる周りの人(家族や友人)になりきって、今の自分に声をかけてあげましょう。

→他者になりきって、温かい言葉を自分にかけてあげることで、自分を少し認めてあげられます。甘やかすのではなく、いたわること。大切です。

→もし他者の言葉がプレッシャーに感じられるようであれば、この作業はしなくて大丈夫。

3、自分とはどんな人間か?思いつくままに書いてみましょう。

→分からなかったとしても、それも自分。分からない時は何かの芽生えのタイミングです。今の自分らしさは何なのかを、一歩ずつ考えてみましょう。

4、自分のありたい姿、理想とは?現在の自分は、「何のために」その理想を目指していますか?

→現在の自分と、理想の自分のギャップ、課題を考えたときに、理想の中でも特に意識している部分が何なのかを見つけることができます。

漠然と全てを目標にするのではなく、「何のために」なのかを深掘ります。

5、自分の「したいこと」と「できる、できないこと」を区別して考えて、自分の生活でバランスが崩れていると感じる部分を書き出しましょう。

→バランスが崩れている状態は、立ち止まりのサイン。「したい」と「できる、できない」は別物であることを忘れずに、その崩れたバランスを立て直す為に必要なものは何かを考えます。

6、自分が心地いいと感じる状態は?目標とする比較対象と自分の違い、気づきを書き出しましょう。

→改めて、今の「自分らしさ」とは何なのかを考えます。目標との違いは、全て埋めたいものなのか、今のまま大事にしていきたい自分らしさはどこなのか?

→自分を知った上で作る時間は快ストレスですが、自分で作れない(振り回される)時間は不快ストレスです。今現在の自分を知り、向かいたい方向、理由、ステップを考えることで、コントロールできる時間を作りましょう。

以上の6ステップを書く3-5分程度、思いつくままに書いていくことで、頭の中を少し整理できた気がしました。

自分の内側と向き合う時間を1日に5分だけでも、決めて持つことで、セルフマネジメントができるようになってきます。

JMAM様の考える成長とは「前に踏み出す」こと。「思い描く未来」へと、「自らが」進み出す行為を指します。
(日本能率協会マネジメントセンター様HPより)

そんな人それぞれの成長の後押しをする存在でありたいとのメッセージ通り、Miss SAKEとして進んで行く私たちの背中を押していただいたような時間でした。

質疑応答では皆お伺いしたいことが多く、予定時間を30分以上過ぎてしまいました。

お忙しい中、私たち一人ひとりの質問に丁寧にお答えいただいた増田様に、心より感謝申し上げます。

我が聖地、歌舞伎座へ 〜六月大歌舞伎 菅原伝授手習鑑をご紹介〜

突然ですが、私は歌舞伎が大好きです。
高校時代に伝統芸能の授業でその魅力に惹かれて以来、歌舞伎座や国立劇場に通っていました。

そんな我が聖地、歌舞伎座に、Miss SAKEファイナリストの皆とお邪魔して参りました!

建築家、隈研吾さんが「艶っぽさ」を大事に設計し、2013年に施工された現在の歌舞伎座。

5階のギャラリーでは、歌舞伎座と歌舞伎の歴史が展示されており、4階には歴代の歌舞伎俳優様方のお写真が、壁一面に掲示されています。

歌舞伎の歴史に思いを馳せることのできる空間です。

お伺いした当日は5/28(土)ということで、團菊祭五月大歌舞伎の千秋楽は終わり、六月大歌舞伎の開演へ向けてのタイミングでした。

どちらの演目も思い出深いものが多いのですが、今回のレポートでは、六月大歌舞伎の第一部「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の、車引についてご紹介したく思います。

松王丸・梅王丸・桜丸の三つ子が異なる主君に仕えることで、争う代表的なシーン。

実事(常識円満な分別のある役どころ)の松王丸荒事(荒々しく豪快な力強い役どころ)の梅王丸和事(柔らかで優美な2枚目の役どころ)の桜丸、という特徴的な役どころが揃うこともあり、歌舞伎の様式美が楽しめる名場面とされます。

最後の全員で見得を切るシーンは、特に圧巻です!!

昨年の一月に歌舞伎座で上演された車引も観に行かせていただいていたので、六月大歌舞伎の看板を見て、思い入れも一層でした。

前回の演者は【松王丸、梅王丸、桜丸】の順に【白鸚、幸四郎、染五郎】(敬略)でしたが、今回の六月は【松緑、已之助、壱太郎】(敬略)となっています。

演者による表現の違いも楽しみです!

余談ですが、私の歌舞伎座の幕間の楽しみといえば、「めでたい焼」

予約制ではありますが6月から再開するそうです!
紅白の白玉の入った鯛焼き、歌舞伎座へお越しの際は是非お召し上がりください:)

このような伝統芸能の魅力を発信できるのも、Miss SAKEの活動だと感じます。

やはり日本酒だけでなく、歌舞伎も実際に観たり、近しい人から話を聞かないと触れる機会が少ないのかもしれません。

私が大好きな文化の魅力を、どれだけ多くの方に伝えられるか、愛を持ってこの声を届けて行きたいと思います。

2022 Miss SAKE 神奈川 横田早紀

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