第11回ナデシコプログラムは、キャプラン株式会社様にて、講師 木下明子様のもとWEST SAKE講座 level1の受講および認定試験を受験して参りました。
今回はこれまでのナデシコプログラムとは違い、どなたでもお申込み可能で受講することができる内容となっています。
今回初めてWEST SAKE講座 level1の講義を知るという方はもちろん、受講を検討されている方にも是非お読みいただきたい内容となっています。
WEST SAKE講座 level1講義内容
- 日本酒について
- 日本酒の製造工程
- 日本酒の区分と分類
- 日本酒のテイスティング入門
【実践:テイスティング】
- 蒸米の準備
- 麴造り
- 発酵
- 特定名称酒の特徴
- 日本酒のラベル表示(外国の方は簡単な漢字の習得)
- その他特徴のある日本酒
【実践:テイスティング】
- 日本酒の品質管理と提供方法
【実践:燗をつける体験およびテイスティング】
- 日本酒と料理
【実践:ペアリングの体験】
講義の前に講師の木下様よりWEST SAKE講座 level1のレベル感についてご説明をいただきました。
WEST SAKE講座 level1のレベル感
- 試験は落とすためのものではない
- 国内外問わず、日本酒(SAKE)を全く知らない人に対して、何を伝えるべきか学べる講座である
- 日本酒(SAKE)を全く知らない人に対して、WEST SAKE講座 level1以上の知識を伝えることはtoo muchである
以上のお話から、今回は日本酒について学ぶだけでなく、初学者に対しての伝え方も学ぶことができるという大変大きな魅力に気づきました。
私には、Miss SAKEの活動を通して掲げる「0→1」という目標があります。これは、日本酒に触れる人をひとりでも多くしたいという思いです。
日本酒を飲んだことがない、興味がないという人にまず一口を体験してもらいたいと思っています。この目標を達成するには、まさにWEST SAKE講座 level1の知識が必要となってくることを知りました。
講義では…
突然ですが、「純米大吟醸」と「大吟醸」の違いを知っていますか?
違いのひとつは、製造過程において「醸造アルコール」を添加するか、しないかの違いにあります。醸造アルコールが添加されることで、風味や香りが引き出されるという特徴があります。
こういった、日々何となく感じる日本酒についての「なぜ?」があると思います。それらの疑問がひとつずつ解消されていく感覚を得ることができる、そんな講義でした。
講義の中に「テイスティング」があります。今回は10種類の日本酒と3種類の熱燗を実際にテイスティングしました。
まず、テイスティングのポイントは「目→鼻→口」の順で日本酒を感じることです。
目で見て、日本酒の色や泡をはじめとする状態を見ます。
次に鼻で香りを感じます。まずはそのまま嗅ぎます。その後、グラスを反時計回りゆすり酸素と触れさせまた嗅ぐことで、香りの変化を感じます。ここで感じる香りは、花や食べ物に例えて表現をします。
最後に口に入れ、舌と鼻腔から感じる味を表現します。
ここで私の課題になったのは、香りの表現の難しさです。香りや味というものを普段強く意識したことがなかったので、いざ言語化しようと思ってもなかなかできないことに気づきました。
この対策として木下様より、WEST公式HPに香りや味の表現の例が載っていると教えていただきました。早速チェックをしてみて、全て英語の表記ではありますが、表現の勉強になりました。同時に、日々の生活で匂いや味を意識することの大切さということにも気付くことができました。
さて、日本酒は温度によっても味の違いが楽しめることをご存知でしょうか。
幼少期通っていたかつての英会話の先生に、日本酒とはどんなイメージかと質問したことがあります。その時、返ってきた答えが「温度によって味の違いが楽しめる」という内容でした。
講義でも実際に、同じ日本酒の冷と燗を飲み比べてみました。はっきり感じる味と香りの違いに大変驚きました。冷の時は特徴を示さなかった日本酒が、燗にした途端、魅力を爆発させるような感覚でした。
日本酒は、「楽しめる温度の幅広さは世界一!」と表現しても過言ではないかもしれません。
最後の項目は、1番興味のあったペアリングでした。
ペアリングを学ぶ上で、大切なポイントがひとつありました。それは、味覚や嗅覚という感覚は千差万別であること。
従って、ペアリングを学ぶけれども「個人の好み」が大切であり重要な考慮点になるということです。
講義では、「甘・塩・酸・旨」の要素として「クッキー・塩・レモン汁・昆布」をご用意いただき、日本酒と料理の相互作用を体験しました。
なぜ、日本酒は日本料理と相性が良いと言われているかというと、「塩、酸」つまりお塩やレモン、酢などが使用されている料理が多い点がひとつとして挙げられていました。
この理由は、「塩味」「酸味」によって、日本酒の果実風味が増すように感じられることがあるからということです。
反対に「甘味」と「旨味」では、日本酒の渋味や苦味、酸味が増すように感じられてしまうことがあります。なので、もし、甘めの食べ物と日本酒を合わせたいとなった時は、渋味、苦味、酸味がもともと低い日本酒を合わせることがおすすめします!
上記は、あくまで相互作用としての結果です。前提として、個人の好みが大切というポイントがあったように、様々なお料理とのペアリングを楽しみながら、自分にとってのベストな日本酒を見つけていただきたいと思います。
最後に…
1日にわたる講義、そしてテストを終え、今まで「点」であった知識がどんどん繋がり「線」になっていく感覚を得ました。日本酒という絵が見えてくるようで、とても楽しく、終始わくわくしながら受講することができました。
今回の学びを活かし、日本酒のことをほとんど知らない方にも、楽しいプレゼンを提供していきたいと思います。そして、日本酒に触れる人を1人でも多くしたいという自身の目標達成へと繋げたいと思います。
木下様、終始楽しく魅力的な講義をありがとうございました。