Miss SAKE News/Blog

「日本人の美的感覚、思いやりの心に気づく」第6回ナデシコプログラムに参加いたしました。

皆さまこんにちは。
2022 Miss SAKE 兵庫 清洲理子です。

4月17日(日)に行われた第6回ナデシコプログラムに参加し、学びに溢れる日々を過ごしましたことをご報告致します。

第6回ナデシコプログラム講義

「麹製化粧品の仕込」
-SHARE SENSE 乙部彩佳様
株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様

「麹製化粧品の体験」
-SHARE SENSE 乙部彩佳様
株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様

「お礼状の書き方」
-2021 Miss SAKE 松崎未侑様

糀から見る日本人の美的感覚

手前味噌を作った際に兵庫県丹波市のもやし屋さんから購入した糀

「お米の中にお花が咲いているみたいだから、米に咲く花と書いて糀なんだよ。」

これは、私が兵庫県丹波市の酒蔵で蔵人として働いていた際、蔵人の方が教えて下さったお話。

日本人の感性はなんと粋で美しいのだろうと思ったことを今でも覚えています。

ヨーロッパ諸国には見られない糀の文化。アジア諸国にはいくつかあるものの、日本の糀が最も繊細な印象があります。糀のつくりが繊細だからこそ、日本酒の味わいに繊細さが生まれるのだと納得しました。

甘酒の季語は夏!

あま酒の 地獄もちかし 箱根山 

これは、蕪村による一句です。夏の暑い時こそ甘酒!を謳い文句に、江戸を中心に巡っていた甘酒売りの様子を詠んだこの句。ここからも、甘酒の持つ栄養は昔から着目されていたことが分かります。

「実は甘酒の季語は夏。」

株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様よりそう教わるまでは、冬に飲むイメージが強かった甘酒ですが、その栄養素を知ると季語が夏なのも納得。

米こうじ甘酒は飲む点滴と呼ばれていますが、その理由は点滴と同じようにブドウ糖が豊富に含まれているからです。ブドウ糖は人間のエネルギー源となるため、暑さで体力を消耗する夏に、米こうじ甘酒はぴったり!

酒坊様でいただける抹茶を使った甘酒ドリンク

「日本酒を何かで割ってはいけないという思いもあったが、日本酒への苦手意識を取り除き、ハードルを低くしたい」と、今回講義を行なって下さったSHARE SENSE 乙部彩佳様は強く語られました。

そんな想いから、酒坊様では「吟醸ハイ」なるものや、大葉・茗荷を使ったカクテル、甘酒ドリンクなど、様々な切り口から日本酒を楽しんでいただけます。

オリジナリティに溢れた乙部様、酒坊様の取り組みの数々にご興味のある方は、酒坊様のHP [お問い合わせ]欄、お電話等よりお問い合わせくださいませ。

酒坊様HP: https://www.shubou-tokyo.jp

糀化粧水作り体験/塩麹作り体験・レシピ付き

2022 Miss SAKE 大阪 田澤萌奈さんと塩麹

今回は乙部様に教わりながら、手作り塩麹と化粧水を作りました!どちらもご家庭でもできる簡単さ!是非挑戦してみてください。

[糀化粧水の作り方]
  1. 水筒に糀300gを入れ、そこに50℃のお湯を250ml入れる。
  2. 3時間浸水させた後、ガーゼなどで濾して清潔なボトルに入れるだけ!

[塩麹の作り方]

①糀100gを清潔な瓶に入れ、お好みの塩分濃度*に合わせたお塩も瓶に入れてよく混ぜる。

*塩分濃度: お塩の分量
8% : 18g
12% : 28g
16% : 40g

② ①に50℃のお湯を入れてよく混ぜ、常温で保存。

③毎日混ぜて1週間で完成! 

2日目。味見をしてみるとまだ塩の角が際立っています。

塩麹を使うと、塩を使った場合の塩分量と比べると半分のみでいいので減塩となり、結果的に浮腫みにくくなるのだそう。糀は万能の食材です!

誰かを思いやる尊び

そして早くも今週末最後のナデシコプログラム。2021 Miss SAKE 松崎様より教わったお礼状の書き方は、誰でもすぐに実践することができます。

ナデシコプログラムの会場を提供して下さっている・石川酒造株式会社  代表取締役社長 石川彌八郎様へのお礼状

お礼状を書く上で、最も大切なのが思いやりの心

字の美しさはまだまだですが、まずは気持ちを伝えることを意識。また便箋選びにもこだわり、つい私が欲しくなってしまうものを選びました。

余談ですが、2022 Miss SAKE 兵庫に選出していただいてから、「字を書く機会が増えるかもしれない。恥のない字を書けるようになりたい!」と、お習字教室に通い始めました。私は左利きのため右手で筆を執るのはとっても難しいですが、何事も新しいことにチャレンジするのは心が躍ります。

相手を思いやり、感謝の気持ちを心地よく伝えるために松崎様が意識されているのが

  • 24節気など、季節を意識したご挨拶
  • お相手が読みやすい文章構成や文字の間隔
  • 縁起の良い書き方

中でも、最後の縁起の良い書き方がとても印象的でした。

「重ねる文化の日本。お手紙を2枚目まで書くことで重なりが生まれ、益々の繁栄を願うなど縁起が良い」そうです。

重ねることに美意識を置く日本人の美的感覚に、日本人の心遣いが端々に感じられました。

世界に通ずる日本の心

いかがでしたでしょうか。知れば知るほど心を鷲掴みにされる日本の「粋」な心。

あらゆるところにちりばめられたその心は、意外にも日本人が気づいていないことばかりなのかも知れません。日本人の「粋」を知ることは、世界の舞台で活躍していく中でも大切なこと。もっともっと、日本の心を学んでいきたいと思います。

最後になりましたが、今回のナデシコプログラムでもお力を尽くして下さった講師の皆様と、関係者の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

2022 Miss SAKE 兵庫 清洲理子

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