Miss SAKE News/Blog

2021 Miss SAKE 大阪 松本那央 / 第10回ナデシコプログラムレポート

講義内容
  • 白鶴酒造株式会社様【白鶴天空農園講義】
  • 歌舞伎俳優 市川九團次様【歌舞伎について】

  • 俳優 辰巳琢郎様【日本酒とワイン】

白鶴酒造株式会社様による【白鶴天空農園講義】


講義名からも、夢があふれてくるようなイメージが浮かび、大変楽しみにしておりました。

「銀座から日本酒の情報発信を!」というテーマで様々な活動をされている白鶴酒造株式会社様の取り組みについて教えていただきました。



白鶴酒造株式会社様は、日本一の酒処として知られる『灘五郷』の一つ『御影郷』で、1743年(寛保3年)から酒造りを行っておられます。


灘五郷での日本酒造りが盛んである理由は、六甲おろし・米と水・優れた人材(丹波杜氏)・樽廻船の4つにあるそうです。


自然要素だけでなく、そこに関わる人材やお酒を輸送するための船があることなど、様々な要因が重なることによって酒造りが盛んになっているのだと知りました。 

そして、大きなプロジェクトとして行われた、酒米の王者と言われる、『山田錦の兄弟米を作る』という新しい試み。

長年の時を経て、『白鶴錦』という酒造好適米の独自開発に成功されました。

その白鶴錦を銀座で作れないかと思い、銀座スタイル白鶴ビルディングの屋上を【白鶴銀座天空農園】とし、栽培を開始しました。



夜も眠らない街と言われる場所であることから、繊細な酒米を育てることは難しいという意見もあったそうですが、「何事も挑戦!」とプランターでの米造りを開始。
そして初年度は、15kgの米が収穫できたそうです。

翌年からは、本格的に栽培を開始するにあたって、天井への負荷がかからないよう、本来は田んぼに使用することのない、「ルーフソイル」と呼ばれる、軽量で養分を多く含む土を使用されたそうです。

一般の田んぼで使用する3分の1の量で栽培でき、重さも10分の1とのことで大変驚きました。

何事も挑戦していくことで、新たな切り口を見つけていくことができる。『可能性』を信じて挑戦することの素晴らしさを感じました。

現在は、留学生が日本の文化を学ぶイベント、地元の子どもたちに向けた社会授業、日本酒コスメなど、様々な活動しながら、銀座から日本酒の情報発信をされております。

前例のない、屋上での酒米栽培に試行錯誤しながら、これまで取り組んできたお話を聞くことができ、大変感銘を受けました

歌舞伎俳優 市川 九團次様による【歌舞伎について】


市川 九團次様が歌舞伎俳優になられた理由や、歌舞伎の意味、歴史などについて教えていただきました。



俳優を目指し、様々な稽古をする内に日本文化の伝統に興味を持たれて、26歳で歌舞伎の世界へ。


誰かが見てくれていると信じて、人よりも稽古し、努力されていたそうです。



  • 歌(うた)=セリフや歌
  • 舞(まい)=おどり
  • 伎(わざ)=演技術

この3つから成る、「歌舞伎」


歌舞伎は、血管の隆起を誇張した隈取によって、その人物の善悪や性格が表されており、初めて観る人にも優しい演劇であり、そして最新のアニメを取り入れるなど、ファンタジー要素もあることを知り、歌舞伎を身近に感じました。

私が1番驚いたことは、上演中に客席から役者に対しての掛け声があることです。
お客さんも参加できる演劇。

引き込まれていくような臨場感を肌で感じたいと思いました。


また、相手を目ではなく、胸で見る。


そうした1つの意識で、しっかりと話が伝わり、聞くときには興味を持っているということが心から感じ取れるように思いました。

そして歌舞伎は、男性が女性の役もすることが1つの見どころでもあるように感じます。

「男性が女性になる練習をするように、【女性が女性になる練習をすれば、より女性らしくなる】」

このお言葉に大変感銘を受けました。

講座を受けてから、歩いている時や、何か物を取るときなど、ふとした瞬間に、女性らしさを意識することで一つの動作に『丁寧さ』が加わりました。

常に見られていると意識をすることで、より女性らしさを手に入れることができたのではないかと思います。

 好奇心が強い私にとって、知らない世界を知ることはとても楽しいと思える時間でした。

俳優 辰巳 琢郎様による【日本酒とワイン】

日本は自然の恵みである、「雨」が多いため、水に恵まれており、水を8割も使用する日本酒造りが盛んでした。



その反面、ワインは水を使用しないお酒。
水をあえて使用していないのではなく、使用できなかった。

ワインは、「水に恵まれていない、厳しい自然環境の地域」で作られたお酒ということを初めて知りました。



水を使えないから作れないのではなく、他のもので代用し、新たなものを作る。

そういうアイデアから作られたことを知り、ワインの新しい一面を見つけることが出来ました。



そして、日本でもワインが造られ始めてから、農業を応援するためにも日本の原料にこだわりたい!そういった思いから、日本のぶどうで造られた始めた「日本ワイン」。


ぶどうの産地は、山梨県や長野県が有名ですが、昔は大阪が主なぶどう産地だったと聞き、大変驚きました。

中でも、柏原市や羽曳野市の瀬戸内気候(雨量の少ない環境)で多く栽培されていたそうです。


私は、日本酒とワインには似ている部分があると思いました。
それは、ワインも日本酒も、調味料として料理に使われることです。調味料として使われるお酒はあまりないように感じます。

どちらのお酒も、お酒自体の旨味成分が、料理により深い味わいを与えることができるのだと思います。

また、ワインは気候などの土地の個性で味わいが変わると言われています。

日本酒の味わいは、造り手の技術ももちろんありますが、使用する米や水、気候にも味わいにも影響されると思います。

産地ごとの個性を感じられる点でも、どこか類似している面を感じました。


日本酒×日本ワインでそれぞれ足りないところを補い、競うのではなく、協力し合う。

そうすることでまた新たな可能性が生まれるのではないかと思いました。

白鶴酒造株式会社様、市川 九團次様、辰巳 琢郎様、大変貴重なお話をありがとうございました。

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