皆さまこんにちは。
2023 Miss SAKE 岐阜 高田蘭子です。
先日、第9回ナデシコプログラムに参加してまいりましたので、ご報告をさせていただきます。
講義内容
- 歌舞伎座見学/一般社団法人Miss SAKE 代表理事 大西美香様
- 床風様講義、大銀杏髪結実演/追手風部屋 床山 床風様、大奄美関
- 理学療法士が推薦するお酒との付き合い方 〜実践むくみ解消メソッド〜/株式会社インダストリアル・リエイゾン 専務、Joy of Sake Tokyo 事務局、理学療法士 松井理絵子様
【歌舞伎座見学】
歌舞伎座は、東京 銀座にある日本を代表する伝統芸能のひとつである歌舞伎を上演する劇場です。
1889(明治22)年に誕生して以来、明治、大正、昭和、平成にわたって、古典演劇としての洗練を極めると共に、その時代の息吹を取り入れた舞台を上演し続けてきました。また、その間には幾度もの災禍を乗り越え、力強く復興を果たしてきました。
歌舞伎座の歩みは、まさに近代日本の演劇史そのものと言えます。
現在の歌舞伎座は、1951年に建てられた建物を改装し、第五期として2013年に開場したものです。
そんな歌舞伎座には劇場だけでなく、地下には歌舞伎に関する商店が集まった木挽町広場、また4階と5階は「歌舞伎座ギャラリー回廊」として、歌舞伎や歌舞伎座の歴史に触れることができます。
今回は、無料開放されている歌舞伎座ギャラリー回廊を見学させていただきました。
歌舞伎を観劇したことがない初心者の私でも入り込みやすい内容の展示がされていました。
その中でも印象に残ったことが、女性が歌舞伎に出演できない理由についてです。
1603(慶長8)年、国(出雲阿国)が京都で始めた「かぶさ踊り」が瞬くうちに広まり、遊女を含めた女性たちの「女歌舞伎」や、少年たちの「若衆歌舞伎」が始まりますが、いずれも風紀を乱すという理由で幕府に禁止されます。
また、女性が舞台に登場することも禁じられました。
その後登場したのが、成人男性中心の「野郎歌舞伎」。
ここで本日の歌舞伎の基礎ができ上がったそうです。
現代では非難されかねないような理由ですが、それでも愛され続けているのは、男性ならではの力強さ、そして女性役を演じる男性の洗練された美に魅了されるからだと思います。
また、歌舞伎は常識にとらわれず、アニメとコラボレーションした舞台や、プロジェクションマッピングを活用した表現など、時代の流れに合わせて進化を続けています。
この日も歌舞伎の公演が行われており、多くの人で賑わっていました。
まだ歌舞伎をご覧になったことがない方は、ぜひ歌舞伎座へ足を運んでみてください。
【床風様講義、大銀杏髪結実演】
皆さま、「床山」をご存知でしょうか。
相撲界における床山とは、力士の髪を結う仕事をする人のことです。
力士の髷には、
・大銀杏:十両以上の関取のみで、本場所や公式の行事の際のもの
・ちょんまげ:幕下以下の力士の髷や、日常生活時のもの
の2種類がありますが、大銀杏は、連綿と続く相撲界の歴史や伝統、格式、そして様式美を象徴するものでもあります。
今回は床風様に、大銀杏の結いを特別にご披露いただきました。
はじまった瞬間、床風様の顔つきが職人さんになり、見る見るうちに汗が噴き出してきました。
手先の器用さや繊細さ、センスなどを要求されながら、なおかつ力仕事でもあるのだと思いました。
相撲界の床山は、驚いたことに最低でも5年から10年かけないと一人前とは言えないそうです。
私も初代 Miss SAKE 森田真衣さんに教えていただいた和髪セットを練習していますが、上手く結えるようになるにはそう簡単ではなく、辛抱強く続けることが大切なのだと学びました。
また、床風様と大奄美関の仲睦まじい様子が印象的でした。
それもそのはず。床山というのは自分が所属している相撲部屋に毎日行き髷を結い、本場所にも同行します。また、下積み時代は部屋に力士と一緒に住むそうです。
私たちがお見にかかることは中々できないですが、床山は、力士にとってはなくてはならない存在なのだと思いました。
また、大奄美関にも御自身のことについてお話いただきました。
その中で強く印象に残ったのが、辛くてやめたいときに意識されている考え方です。
「今日1日だけ頑張ってみよう、今日頑張れたから明日もやってみよう」
その言葉から、気張りすぎず、毎日コツコツと頑張って、それを継続していくことの大切さを学びました。
また、大奄美関は特に黒糖焼酎といったお酒が大好きとのことですが、身体が大きい分あまり酔わないため、たくさんお酒を楽しめるそうです。
色んな種類のお酒をたくさん楽しみたい私にとって、何とも羨ましいことです…!
お酒のパワーで、今後のご活躍を応援しております。
床風様、大奄美関、この度は貴重なお話をしていただき、誠にありがとうございました。
【理学療法士が推薦するお酒との付き合い方 〜実践むくみ解消メソッド〜】
・株式会社インダストリアル・リエイゾン 専務
・Joy of Sake Tokyo 事務局
・理学療法士
と、様々なお顔がある松井理絵子様。今回は、Joy of Sakeと、浮腫についてご講義いただきました。
Joy of Sake
全米日本酒歓評会は、日本国外で最も長い歴史を持つ日本酒の品評会で、透明性、公平性が高く、客観的な審査を行うよう努められています。
そして、そこで出品された500ものお酒は、世界各都市で開催される一般公開の利き酒会「Joy of Sake」において試飲用に展示され、多くの日本酒ファンにテイスティングされる機会が設けられています。
Joy of Sakeは、毎年世界各都市で開催され、日本が誇る素晴らしい伝統のひとつである日本酒、そしてそれを醸す蔵元の高い技術への理解を世界の人々に深めてもらい、日本酒をより多くの方々に愛されるようにしていくことを目的としています。
Joy of SakeにはMiss SAKEも参加させていただけるそうで、私もぜひその素晴らしい活動に貢献できるよう努めたいです。
お酒好きの大敵「浮腫」
お酒好きな誰もが悩む浮腫。
この時間では、浮腫の解消方法ををご教授いただきました。
浮腫は、「何らかの理由」で血流が停滞し、老廃物・水分などが体外に排出できないことで起こります。
お酒を飲んだ際の何らかの理由は、「水分不足」です。
アルコールには利尿作用があるため、摂取すると水分が尿として排出されることにより、体が水分不足の状態になります。
また、アルコールを分解するためにも水が必要になるため、さらに水分不足を招きやすい状態を作り出します。
すなわち、お酒を楽しむ際は、お水をこまめにたくさん飲むことが大事ということですね!
そして、それでも浮腫が起こってしまった場合は次のようにリンパを流してあげます。
①足の関節の運動
②膝から鼠径部まで流す
③膝裏を摩る
④足首から膝まで流す
⑤最後は足首から鼠径部まで流す
行う際のポイントは2点。
・グイグイ押すのではなく、手の面を使って、小鳥を撫でるように摩ること
・リンパを意識し、ポイントを抑えること
だそうです。
実際に片脚のみやってみましたが、やった脚の方が、やってない脚に比べて一回り細くなっていて、大変驚きました!
ぜひ、お酒大好きな方は真似をしてみてください。
私もこれからは、健康で美しく!お酒と付き合い、Miss SAKEの活動をしてまいります。
松井様、この度はとても有益なお話をしていただき、誠にありがとうございました。
2023 Miss SAKE 岐阜 高田蘭子