皆様こんにちは。
2024 Miss SAKE 大阪 南侑里です。
4月6日土曜日に、第5回ナデシコプログラムを受講しましたので、ご報告いたします。この日は、Mrs. SAKEのお姉様型と共に講義を受けるという、にぎやかな1日を過ごさせていただきました。
この日の講義内容は以下の4講義でございました。
1.「Miss SAKE 直近活動報告」
(一般社団法人 Miss SAKE 代表理事 大西美香様・2024 Miss SAKE Japan 山田琴子様)
2.「水の大切さについて」
(株式会社日本トリム 東京支社長板津好哉様)
3.「石川酒造見学」
(石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎様)
- 「健康になる食事」
(株式会社コープニュース代表取締役 編集者 田中陽子様)
1.「Miss SAKE 直近活動報告」
まず1日の初めに、一般社団法人 Miss SAKE 代表理事 大西美香様と2024 Miss SAKE Japan 山田琴子様より、一年間の活動内容を通してMiss SAKEとしての役割をお聞きしました。今年で11年目を迎えるMiss SAKE。年間で500以上の国内外のイベントに参加しておられます。Miss SAKEという名前で活動をしておりますが、日本酒だけでなく日本酒を取り囲む日本の古き良き文化を広めていく活動も行うのが、Miss SAKEとしての役割であるということをお聞きし、私たちはこれから幅広い目で物事を見ることが大切なのだと感じました。
Miss SAKEの活動の柱となっている軸は以下3点。
- 日本酒及び日本の魅力を伝える事業
- 地域の食・農産業に関する事業
- 日本の伝統文化に関する事業
特に稲作は、日本酒はお米から作られていますので、稲作は日本酒にとって大変重要な工程です。2023 Miss SAKE Japan 山田琴子様が稲作体験をされたというお話を聞き、実際に自分の目で見て肌で感じることで、アンバサダーとして話す言葉に深みや信憑性が生まれていくのだと思います。私自身、今は酒蔵を見学することや、出来上がった日本酒をいただくことしかできていないので、積極的に体験できることは全て体験するなど、できることは全て経験してみようと思いました。
そして、私たちにとってとても重要なものである食について。「酒は縁を醸す」という言葉をよく聞きますが、それは本当だと実感したお話がこの講義ではありました。それは、日本酒で縁が広がり、フルーツと純米酒のコラボ、肉とのコラボが実際に行われ、Miss SAKEが紹介するご縁があるというお話です。日本酒を通して日本の食文化を守る活動に携われるということを知り、未来は「暗い」とよく言われていますが、Miss SAKEの一員として「明るい日本の未来」を目指して全力で活動に取り組みたいと思いました。
海外での活動も山田様よりお聞きし、実際に体験されたことをお伺いでき、とても貴重なお時間でした。インドは日本酒が何でできているのか知られておらず、反対にベトナムは、日本への関心が高く日本食はほとんどの方が経験済みなど、国それぞれに特徴があり、とても興味深いお話ばかりでした。
海外のイベントは、各地方のMiss SAKEがそれぞれの長所を活かして分担し、参加しておられるのをお聞きしました。今年のMiss SAKEも地方ごとに個性があります。私であれば、フラダンスを8年間していて、ハワイの先生に従事しておりますので、ハワイをつなぐ架け橋となることができるのではないかと、この講義を通して考えました。引き続き私は何ができるのかを考え続けていきたいと思います。
2.「水の大切さについて」
お昼ご飯前に、株式会社日本トリム 東京支社長板津好哉様をお迎えして、「水の大切さ」についての講義をしていただきました。私たちは、Miss SAKEとして日本酒を健康的に楽しんでもらうために、「やわらぎ水」、日本酒と一緒に水を飲むことを推奨しています。そんな日本酒とお同じくらいに水を大切にしている私たちにとって、この講義はとても大事でした。
まず講義の初めには、株式会社トリム様の電解水素水をいただき、Mrs. SAKEのお姉様方とMiss SAKEファイナリストで一斉にゴクリ。口当たりがまろやかで甘味も感じ、いつも飲んでいるお水とは何か違う気がしました。そんな気持ちの中迎えた講義。この電解水素水は、抗酸化作用があり、美と健康にピッタリなのだそうです。水を買う時代から、水の質を選ぶ時代に変わった今、どんな水を選ぶべきなのか。このトリム様のお水は、人工透析にも使われているというお水で、日本のトップレベルの病院でも採用されておられるそうです。そんな安心安全かつ、健康や美にも良い効果をもたらしてくれるお水が、なんと自宅での飲むことができる「Refine」という整水器があるというお話でした。健康は積み重ねでしか得られないので、若いうちから何を選ぶべきなのかをしっかりと考える良いきっかけとなるお時間でございました。昼食にと、トリム様のご厚意で電解水素水を使って作ったお弁当をいただきました。電解水素水の可能性と魅力をたくさん感じ、電解水素水に魅了された1日でした。
3.「石川酒造見学」
お昼をいただいた後は、私たちがナデシコプログラムで大変お世話になっている石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎様の講義でした。最初は座学として、石川様の自己紹介をお聞きしました。現在の蔵元の石川彌八郎様の本名は、「石川 彌八郎 太郎 聖豊」(いしかわ やはちろう たろう きよとよ)。18代目だそうです。酒蔵では、蔵元はその家の中で襲名しており、何代目かを見分けるために、名前の後に追加の名前をつけるそうで、現在の蔵元である石川様は、お父様の優豊様が亡くなられたため、幼名である「太郎」から「石川 彌八郎 太郎 聖豊」に襲名されたそうです。石川様は蔵元の他にもさまざまなことにチャレンジしておられ、ハーモニカ奏者としても活動されておられます。自己紹介の中で「ハーモニカ聴いてみたいです!」というと、快く「いいよ」と言っていただき、とても素敵なハーモニカをご披露くださいました。さらには辞書を読むこともお好きだそうで、ユーモアを交えた辞書にまつわるトークも聞かせていただいたり、趣味でされているウクレレもご披露してくださったりと、こんなにも心躍るような自己紹介は初体験でした。
この日は、石川酒造にたくさんのお客様がいらっしゃっていたのですが、やはりお人柄が良い方のところにたくさん人が集まるのだなと、この講義で点と点が線で繋がったように思いました。
たくさん楽しませていただいた後は、待ちに待った酒造見学。
石川酒造では日本酒だけでなくビールも作られておりますので、とても広く見どころ満載の酒造見学でございました。
まず初めに見せていただいたのは仕込みのタンク部屋。とてもひんやり冷たく、どこか日本酒の香りがするこの部屋。この場に来てでしか感じることのできない経験でした。
続いては、精米所。精米所がある蔵は少ないそうで、とても貴重な経験でした。
また場所を移動し、続いては吸水で使われているタンク、蒸米機、そのお米を放冷するための冷却機、仕込みで完成したアルコール「もろみ」を絞り、固形のお米の残りと液体の日本酒を分ける絞り機。
隅々まで見せていただいた後は、日本酒の唎酒体験。
今回はアルコール添加で使われている物を含めた5種類を試飲させていただきました。
やはり唎酒は順番が重要なようで、「辛いものから甘いもの」「若いものから古いもの」「軽いものから重いもの」という法則に沿って楽しむのが一番ということで今回は、画像の順番でいただくことになりました。
1種類目は、石川酒造で1番人気の多満自慢「純米無濾過」。こちらは燗に向いているお酒として有名ですが、冷やでいただいてもお米の甘味と旨味が感じられるそんなお酒でした。
2種類目は、「熟成純米生原酒」生酒は基本燗には向きませんが、こちらは熟成なので間でも試してみたいと思うそんな日本酒でした。
3種類目は、アルコール添加で使われる醸造アルコール。アルコール度数が高いのでもちろんガツンと来ましたが、お米で作られたものでしたのでどこか優しいお味がしたように思います。
4種類目は、群馬の梅を使った梅酒。上品かつ濃厚なお味で、クセになる大人の味。最後は、「さらさらにごり」純米生酒。昨年の秋に造られたものだそうで、お味は微発砲でフルーティー、最後にはもってこいな一杯でした。
石川様は、頻りに「酒造りはわからない」「正解がない」とおっしゃっておりました。
というのも、お酒にとって良いと思ってした工夫が、あまりお客様にはよく思われないという場合があるからでした。お酒作りのスペシャリストでさえも日々日本酒について探求を続けておられるのだと知り、日本酒という世界は深く広い世界なのだと改めて理解しました。まるでテーマパークのような石川酒造の見学は、とても楽しく時間を忘れてしまうほどの場所でございました。
最後には、石川様のご厚意で鯉のぼり揚げを体験させていただきました。私は、姉妹ですので鯉のぼりを見る機会はとても少なく、ましてやこのような立派な鯉のぼりは滅多にお目にかかれません。このような機会を与えてくださった石川様に大変感謝しております。
- 「食の現実」
株式会社コープニュース代表取締役 編集者 田中陽子様より、食事学の講義をしていただきました。この講義では、日本の制度の変化によって生産者が苦しみ、そして日本の食が脅かされているというお話をお聞きしました。講義の中で田中陽子様がおっしゃったお言葉、「知らないで選ぶより知って選ぶ方がいい」。この言葉は私の中で、ドキッとするものでした。なぜなら、「知らない方が幸せだ。」と今まで嫌な情報から目を背けていたからです。様々な情報が行き交う世の中、本物を見極めて選択することはなかなか難しくなってきています。娘さんが誕生したことがきっかけで食について考え、良いものを選ぶようになったことからコープニュースを作られた田中陽子様。自分ためだけではどうしても「もういいや」で終わらせてしまう。しかし今後自分自身が家庭を持った時、それで良いのだろうか。きっと、子供を持った時にこのままじゃダメだと焦ると思います。守らなければならないものができた時に困らないためにも、学びを止めず、ひとまずは、何を選択するかではなく、何を選択したいのかについて考えていきたいと思いました。
遺伝子組み換えではないという表示は2023年の4月に消えていきました。それもあまり雨報道されることもなく静かに消えていったのです。表示がなければ、選択しようにも選択液できません。そんな世の中になってしまっているのも現実です。では、私たちに何ができるのか。まずは自分自身が口にするものに興味を持つことが大事だと私は考えます。自分が口にするものに興味があることで、適当でいいやではなく、一旦どちらがいいのか考える。その行動が「真実を知るきっかけ」となるのです。今回の講義を通して、食に関して真実を知るべく、広い視野を持ち日々過ごしていきたいと思いました。
夕食には、田中陽子様のご推薦であります株式会社グリーンシステムコーポレーションの幻の豚、中ヨークシャー豚をいただきました。酒粕チーズ鍋にこの豚肉を入れていただきましたが、豚の味が濃く、甘みのあるとても美味しいお味で、石川酒造様の酒粕を使った出汁との相性がピッタリでございました。
この日から交代制での日本酒の持ち寄りがスタートし、この日は、秋田代表、長崎代表、鳥取代表そして京都代表が担当しました。秋田代表が持ってきたのは「銀鱗 みなと土崎」。長崎代表は、「横山五十」。鳥取代表は、「辨天娘」。京都代表は、「BLACK SWAN」。一人一人日本酒を選んだ想いを聞き、「あ〜あの子らしいな〜」と思ったり「そんな想いで持ってきてくれたんだな〜嬉しいな〜」と思ったりと、ファイナリストの個性を知る良いきっかけになりました。来週も楽しみで仕方がありません。
今回の講義で大西代表は「学びを止めない。一緒に成長していく」というお言葉を私たちに与えてくださいました。私たちは、たくさんの方に日本酒をはじめ、その日本酒を取り囲む文化の素晴らしさを広めていくアンバサダーとして今後活動していきます。そんな人前に出る立場である我々が、真実を知らないで語っていいわけはありません。
日本酒にまつわるものである、水の真実。
我々が口にしている食の真実。
全てを知ることができなくとも、学び続けることはとても重要なことです。第5回ナデシコプログラム全を受講し、これから「学び続ける」ということが私の軸になっていくと確信しました。