Miss SAKE News/Blog

東京都福生市で行われた「福生蔵開き」に2024 Miss SAKE 鹿児島代表 長友陽奈子が参加いたしました

こんにちは。

2024 Miss SAKE 鹿児島代表の長友陽奈子です。

2024年11月9日、紅葉が煌めく秋晴れの日に、Miss SAKE 鳥取代表の林原有香さんと共に、東京都福生市で行われた「福生蔵開き」に参加しました。この一日は、地元酒蔵が私たちに対してその扉を開放してくれ、日本酒の魅力と地域の文化的豊かさを広く紹介する機会となりました。この美しい日に、伝統と革新が交差する場で得た貴重な体験をお伝えします。

イベント概要

「福生蔵開き」は、東京都福生市にある田村酒造場と石川酒造の2つの酒蔵が中心となって開催される年間イベントで、地元の日本酒とクラフトビールを紹介し、その文化と伝統を広く発信します。このイベントには、酒林取り付け作業の実演、神事の抽選と見学、樽巻作業の展示、鏡開きと振る舞い酒、樽神輿とお囃子のパフォーマンスが含まれています。また、新商品の披露や地元飲食店の出店、新酒の販売といった活動も行われ、訪れる人々に地域の酒文化を体験してもらうことを目的としています。

当日のイベントスケジュールと体験

 田村酒造での「福生蔵開き」では、一連の伝統的な催しが心地よい秋の日に展開されました。朝から始まったこのイベントでは、酒林取り付け作業の実演からスタートし、職人の技術が光る樽巻作業の披露へと続きました。神事の見学も行われ、その神聖な雰囲気が参加者に感動を与えました。特に盛り上がりを見せたのは鏡開きと振る舞い酒のセッションで、来場者は新酒を試飲しながら交流を楽しんでいました。午後には樽神輿とお囃子のパフォーマンスがあり、伝統的なお祭りの喜びと活気が会場を包み込みました。この日のプログラムは、地元文化の魅力と日本酒の深い歴史を参加者に深く感じさせる内容でした。

新しく付け替えられた「酒林」との一枚

杉玉:日本酒造りの伝統的シンボル

 酒林(杉玉)は、日本酒蔵の入り口に吊るされる伝統的な飾りで、新酒の完成を知らせる重要な目印です。これは、酒蔵の職人が手間暇かけて育てた新酒が飲み頃になったことを示します。新鮮な杉の枝を丁寧に束ねて作られる杉玉は、当初は鮮やかな緑色をしており、時間とともに色が変わり茶色へと変化します。この色の変化は、お酒が熟成を経て完成に至ったことを象徴しており、訪れる人々にその年の酒造りが順調に進んでいることを伝える役割を果たします。また、杉玉は酒蔵の技術だけでなく、その土地の気候や自然環境にも影響されるため、それぞれの蔵ごとに独自の特徴が表れる文化的アイコンとなっています。

福生市の永田町会のお囃子

 イベント中には、地元永田町会によるお囃子の演奏も行われ、その迫力満点のパフォーマンスは、国内外の参加者から注目を集めました。特に海外からの来場者は、この伝統的な日本の音楽に興味津々で、その響きとリズムに魅了されていました。このお囃子は、日本の文化的豊かさを象徴するものであり、参加者にとって忘れがたい体験となりました。


田村酒造の歴史的煙突:文化財としての役割

 田村酒造場の敷地に立つ、国の登録有形文化財にも指定されている煉瓦製の煙突は、1918年の改築時に補強されたもので、今では酒蔵の象徴的な存在となっています。この煙突は、その堅牢な構造と歴史的背景が際立っており、他の酒蔵には見られない独特の印象を与えています。土蔵建築の一部として、この煙突は酒蔵の拡張過程を物語る重要なマークであり、訪れる人々にとって忘れがたい景観の一部となっています。

幻の酒:嘉泉

 田村酒造場の代表酒銘「嘉泉」は、東京都福生市に位置するこの酒蔵の創業年、文政五年(1822年)に由来します。田村家が敷地内の井戸から得た酒造りに最適な中硬水の秩父奥多摩伏流水の優れた品質を讃え、「嘉泉」と名付けました。これは「嘉(よい)き泉(水)」という意味で、田村酒造場の家訓「丁寧に造って、丁寧に売る。」と共に、時代を捉える進取の精神と伝統を織り交ぜた酒造りを象徴しています。

 また、最近では田村酒造場の代表銘柄「大吟醸 對鷗」が、令和6年の東京国税局酒類鑑評会の清酒吟醸部門で「首席」を受賞しました。この最近の受賞は、田村酒造場が長年にわたり培ってきた酒造りの技術と品質の高さを国内外に示すものであり、田村家の伝統と革新が融合した結果として高く評価されています。

心からの感謝と東京の酒文化への敬意

 爽やかな秋晴れのもと、東京都福生市で開催された「福生蔵開き」に参加し、田村酒造様の歴史ある酒蔵の敷地内で様々な体験を通じて地元の酒文化の深さに触れることができました。酒林の新しい設置や樽巻きの実演は、伝統的な技術が現代にも息づいていることを感じさせるものでした。

 また、蔵見学や神事の参加は、その場の雰囲気と共に地域の文化に根差した精神を肌で感じることができる貴重な機会となりました。田村酒造様のさらなる発展を心からお祈り申し上げるとともに、この度は貴重な機会を頂き、深く感謝申し上げます。

 東京のお酒をはじめとした地域の魅力をこれからも広く伝えていく所存です。

2024 Miss SAKE 鹿児島 長友陽奈子

 

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