皆さま、こんにちは。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 齋藤ひかりです。
真夏の日差しが照りつける中、2023年8月2日から4日までの3日間、東京ビッグサイトにて開催された「第2回 国際発酵・醸造食品産業展」に、2023 Miss SAKE Japan 山田琴子さん、2023 Miss SAKE 福岡 大谷栞里さんと共に参加させて頂きました。
国際発酵・醸造食品産業展
展示会場内では発酵・醸造に関わるあらゆる食材や素材、製造設備、検査機器などが紹介されており、当日は醸造に直接関わっている方のみでなく、食品メーカーや飲食店など様々な分野の方がお越し下さいました。
今回私たちMiss SAKEは、主に日本酒の醸造に関わる設備や機器を取り扱っている会社様のブースにて、商品のご紹介のお手伝いをさせて頂きました。
酒蔵様にとって大切な役割を果たしている設備が日本酒造りの作業工程の中でどのような機能を果たし、出来上がる酒に影響を与えるのか、私たちもお話を伺いながら学ばせて頂きました。
お忙しいところ快く私たちを迎え入れてくださり、皆様には大変感謝致します。
各社ブースのご紹介につきましては、こちらのレポート含め山田琴子さん、大谷栞里さんのレポートでもご覧いただけます。
この機会に是非醸造機器・醸造用品について多くの方に知っていただければ幸いです。
株式会社浅野製作所
〈総合チューンナップ・ポンプメーカー 液体/気体設備のワンストップサプライヤー〉
浅野製作所様は、主にポンプの製造や卸売/販売、各種圧力タンクの製造をされている愛知県名古屋市の会社です。展示ブースでは醸造・食品用のポンプをメインに実演しながらご紹介されていました。
浅野製作所様では、作業工程毎で異なる質感の液体を最適なスピードと圧力で送るポンプを取り扱っています。
今回は発酵した醪を次の搾りの工程へ送る際に使用するポンプの実演を拝見しました。搾られる前の醪には蒸米などの固形物も混ざっているため、このどろっとした液体を吸い上げスムーズに送るための技術が求められます。
酒袋に醪を流し込むタイミングは手動のリモコンで操作できるだけでなく、秒単位で自動操作に設定することもできます。搾りはお酒の味わいや質に関わってくる工程のため、酒蔵様のニーズに合わせたポンプや設定が提供されます。
浅野製作所の皆様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
株式会社サタケ
〈精米機のトップメーカー〉
お米をはじめ、小麦やとうもろこしに関わる食品の加工機械などを展開されている株式会社サタケ様は、広島と東京に本社を置き食品産業総合機械、プラント設備及び食品の製造販売を行っていらっしゃいます。
今回ご紹介頂いた「真吟(扁平)精米」は、従来の精米方法と比較して、米表面のタンパク質をより効率的に削ぎ落とし、中心部のでんぷんの削りすぎを軽減することを実現した精米技術です。
これまでの精米方法は玄米の長さを重視して削っていたため、精米されたお米は丸みを帯びていました。しかし、真吟精米は玄米の厚さを重視して削っているため、平らな形状に仕上がり、それによって必要成分をより多く残すことができます。
(真吟 HPより https://www.shingin.jp/ )
すでにご存じの方も多いかと存じますが、精米はお酒の香りや味の雑味につながる成分を含むたんぱく質を削ぎ落とす工程のため、この作業は日本酒造りにおいて重要な役割を果たしております。同じ精米歩合で加工された酒米も、精米方法が変われば味わいに違いが生まれるため、今後の日本酒の味わいの幅がさらに広がりそうです。
サタケの皆様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
永田醸造機械株式会社
〈醸造機械・食品機械の販売及びプラントエンジニアリングを行う醸造機械のパイオニア企業〉
永田醸造機械株式会社様では、お酒をはじめ味噌や醤油などの醸造に使用される機械の設計、制作、販売を行っています。
洗米から製麹、仕込、充填まで醸造に関する幅広い知識や技術を持っていらっしゃるため、納品先のお客様のニーズに合わせた製品をご提案することができます。今回展示ブースでは、蒸米の品質を向上するコンパクトな一体型の新蒸気システム「吟醸用コシキ」をご紹介頂きました。
また、永田醸造機械様は自社の技術を活かした米麹の製造販売も行っています。使用原料がすべて国産のこちらの米麹は、手作りの甘酒や塩麹を作る際にご使用頂けます。
まだまだ蒸し暑い日々が続いておりますので、皆様も是非夏バテ防止にこちらの乾燥米麹を使った甘酒を作ってみてはいかがでしょうか。
(永田醸造機械株式会社様HPより https://www.nagata-bm.co.jp/kouji/ )
永田醸造機械の皆様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
第一工業株式会社
〈ファーストステンレスチラーキングをはじめ、各種液体の冷却や加熱装置等をお取り扱い〉
第一工業株式会社様は、「+1℃の高品質」をキャッチフレーズに精密な温度管理が可能な食品冷却システムなどを取り扱っています。
こちらのクーリングロールは、円筒のタンクに巻きつけて冷却・保温が出来る装置で、酒造りに欠かせない醸造時の温度管理を簡単にしてくれます。耐熱および耐寒性に優れており、なんと-15℃~+70℃までと使用できる温度の幅が広いのがポイントです。
また、巻く本数や長さを調整することで様々なサイズのタンクの温度管理に対応できるようです。
(第一工業株式会社様のHPより https://firstline.jp )
他にも、循環冷却を用いている冷却機によって1℃に保たれている冷水にて冷やされたお茶を頂き、有難いことに実際に第一工業様の高度な温度管理技術を身をもって体験させて頂くことができました。
第一工業の皆様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
株式会社フジワラテクノアート
〈伝統的な麹づくりの全自動無人化を実現した醸造機械のトップメーカー〉
株式会社フジワラテクノアート様は、醸造食品の醸造機械、土地造成から建築・製造設備を含むプラントエンジニアリングを展開されている、岡山県の会社です。
展示ブースでは、名前の通り原料計量と水切りが一台で出来る「計量水切機」や大型の培養装置と同じ品質の温度制御を搭載し、小規模での製麹が可能な「小型通気式固体培養装置」などが展示されていました。
また、こちらは2023 Mr SAKE 岡山を務め、準グランプリにも選出された佐藤暢洋さんのお勤め先でもございます。
お客様のニーズにあった提案するために現地に出向くなど、Mr SAKEとしての佐藤さんとはまた違う、醸造機器のスペシャリストとしての一面を拝見することができました。
〈左から2023 Mr SAKE 準グランプリ 佐藤暢洋さん、2023 Mr SAKE 岡山 小林 直矢さん、2023 Miss SAKE 福岡 大谷栞里さん〉
フジワラテクノアートの皆様、貴重なお時間を頂きありがとうございました。
今回参加させて頂いた展示会を通して、改めて日本酒が各分野のスペシャリストたちの日々の研究や、「より美味しい日本酒」を皆様にお届けしたいという熱い想いが集まって造られていることを実感いたしました。
消費者の皆様にもお酒造りにおける醸造機械・醸造用品の役割について知っていただけるよう、微力ながら引き続きMiss SAKEもお力添えさせて頂ければと存じます。
お世話になりました皆様、誠にありがとうございました。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 齋藤ひかり
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全国醸造機器工業組合様 https://zjkk.or.jp
日本醸造用品組合様 https://www.nihon-jozoyouhin.com
新洋技研工業株式会社様 https://www.shinyo.co.jp
有限会社塚本鑛吉商店様 http://www.k-tsukamoto.co.jp
株式会社浅野製作所様 http://www.asanopump.co.jp
有限会社キクプランドゥー様 http://kikuplando.co.jp
カワタ工業株式会社様 http://www.kawatakougyou.com
株式会社阪口製作所様 https://sakaguchi-ltd.com
株式会社サタケ様 https://satake-japan.co.jp
第一工業株式会社様 https://firstline.jp
株式会社東洋商会様 https://www.azuchi-touyou.com
永田醸造機械株式会社様 https://www.nagata-bm.co.jp
株式会社フジワラテクノアート様 https://www.fujiwara-jp.com
ヤヱガキ酒造株式会社様 https://www.yaekikai.com
薮田商事株式会社様 http://www.yabuta.co.jp
銘醸機械株式会社様 https://www.meijyokikai.com