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ミス日本酒 振袖自装着付け講座(動画解説付き)

2017 ミス日本酒 田中梨乃による。振袖・着物を自分で着る、美しい着こなしに向けての着付け方をお伝えします。

【必要なもの】

  • 足袋
  • 肌着
  • 長襦袢
  • 腰紐数本
  • 伊達締め2本
  • 襟芯
  • 補正用具(タオルなど)
  • コーリンベルト
  • 着物用クリップ数個
  • 振袖
  • 伊達襟
  • 草履
[作り帯に必要なもの]
  • 帯揚げ
  • 帯締め
  • 改良枕
  • 着物用クリップ2個
  • 伸縮しない紐2本
  • ガーゼ(縦18cm、長さ140cm程度)

【準備】

  1. 最初に足袋を履きます。
  2. 肌襦袢を着ます。

【補正】

補正のコツ:胸の下からヒップまでのウエストのくびれをなくし、円柱になるようにタオルを2〜3枚使用。

胸元の張りを出すためにコットンとガーゼなどを使用するタイプの方もいらっしゃるのでご自身の体型を見極めた補正を行なってください。

ミス日本酒グランプリは、歴代グランプリから引き継がれたこちらのベストタイプの補正を使用。ウエスト、胸元に一度に補正を入れられる秘密兵器。

①5cm程ずらし、二つ折りにします

②中心に向かい、角をおります

 

③腰紐を置きます

④腰紐を包むように手前に折ります

こちらのタオル補正は、三角になっている側を背中の内側になるようウエストに巻きます。

【長襦袢】

肌襦袢を着たら、その上に振袖用の長襦袢を着用します。

  1. 衿部分に衿芯を入れ、襦袢を着ます。
  2. 共襟を片手で持ち、もう片方の手で背中心を持ちます。
  3. 背中心を床に向けてひっぱり、衣紋の抜き具合を決めます。基本的には、こぶし1つ分。
  4. 衣紋の抜き具合を決めたら、背中心に縫いつけた腰紐を身八つ口から通して前で結びます。
  5. 襟を合わせ、バストのすぐ下の位置に腰紐を当て、後ろで交差させてから前で結びます。
  6. よれた部分は腰紐の下にひっぱります。この時、真下に引っ張るのではなく、襟を押さえながら襟と並行の向きに引っ張ると襟が崩れません。
  7. 後ろのシワも伸ばしておきましょう。

あらかじめ、襟から手幅1つあけた背中心に腰紐の中心を縫っておきます。安全ピンで留めてもよい

バストのすぐ下で腰紐を結ぶことで、襟がズレにくくなります。

伊達締め巻き方

8. 腰紐のすぐ下に伊達締めを巻きます。お腹に中心を当て、後ろでクロスさせ前に持ってきて、中心から少しずらした位置で結びます。

中心より少しずらした位置で結ぶと、締め付けによる苦しさが抑えられます。

クロスしたとき、片方を折り曲げるとゴワつきません。

【振袖】

衿決め

*重ね衿は事前に着物に縫い付けておきます。

  1. 襦袢の襟を押さないよう、振袖を下からそっと羽織ります。
  2. 共襟を片手で持ち、もう片方の手で背中心を持ちます。
  3. 2〜3回前後に動かすと、襦袢の襟にピタッと合う位置があります。そこで、耳の下あたりをクリップでとめます。

襦袢の襟を押して、衣紋の抜きが戻ってしまわないよう、そっと振袖を羽織ります。

片手で共襟を掴み、顎の高さまで持ち上げます。

床に20cm程付いている場合、腰骨辺りで腰紐を結ぶとよい。こちらの振袖の場合は長めなので、ウエスト辺りで結びます。

[ポイント]

腰紐の位置を決める為、一旦着物を落として着物の丈を確認します。長めの場合は、腰骨よりもウエスト辺りで結ぶとおはしょりが綺麗に仕上がります。

丈確認

  1. 襟先より手幅一つ分(約18cm)のところを持ち、大きく裾を持ち上げます。
  2. ヒップに沿わせて、襟先を軽く前に引っ張りながら片手で持ちます。

 

3. もう片方の手で、背中心が中心にきているか確認します。

背中心がズレていないか確認する

前に引っ張るように持つ

腰紐

  1. 右手で下前を床と平行になるようもってきて、手首だけを直角にあげます。そうすると下脇線が右の親指にきます。
  2. 下前と同じように、左手で上前を床と平行に持ってきてから左の肘で押さえて右手を抜きます。腰紐を強めに締めます。

*ここの腰紐はきつめに結びましょう。ゆるいと、座ったり立ったりしていると、丈が長くなってきます。

[ポイント]
腰紐を結んだ後に、上前の衿先を体に綺麗に馴染ませます。襟先が裾と平行になるように沿わせるとおはしょりが綺麗に出来ます。

コーリンベルト

  1. 左の身八つ口からコーリンベルトを通し、下前の襟と伊達襟を揃えて、共襟から3cm下に留めます。後ろからコーリンベルトを回して、上前も同じように留めます。
  2. コーリンベルトより少し上の位置で、腰紐で結びます。

コーリンベルトの真上で腰紐を結ぶと、コーリンベルトの留め具部分が当たり痛くなります。

[ポイント]

おはしょりの下の部分とヒップの背中心部分を合わせて、下に引っ張り気味に持ちます。もう片方の人指し指を腰紐の中心に刺して、中心から脇に向かって皺を伸ばしています。手を持ち替えて、反対側も同じように皺を伸ばしていきます。

おはしょり

  1. 上前のおはしょりが一枚になるよう、下前のおはしょりを上に持ち上げます。一度ここをクリップで止めておくと良いと思います。
  2. 前からと後ろからが一直線になるように、つなぎ目もクリップで止めておくとやり易いです。

[ポイント]おくみつけ線が繋がると綺麗に見えます。

前からと後ろからが一直線になるよう、つなぎ目をクリップで止めます

下前のおはしょりを持ち上げ、クリップで止めます

3. クリップで止め、両手が使える状態で伊達締めを締めます。襦袢の時と同じように後ろでクロスさせ折り曲げて結びます。

4. クリップを外します。

【作り帯 結び方】

ふくら雀のつくり帯を仕上げていきます。

*作り帯の作り方は以下を参照ください。
[blogcard url=”https://www.misssake.org/fukurasuzume-belt-howto/”]

つくり帯装着

  1. 右手で親指が床に向くように窓を持ち、背中に持ってきて両手で持ちます。お辞儀をする態勢になり帯を背負います。この時、窓の下の部分が伊達締めより下にならないように注意してください。
  2. 窓に付いている紐をぐっと引っ張り、背中に沿うようにきつめに前で結びます。ガーゼも同じように引っ張り、枕が背中にくっ付くことを意識しながら結びます。帯揚げは胸元で軽く結んでおきます。

お辞儀をする態勢になることで、紐とガーゼを結ぶ際に帯が重みで下がりにくくなります

窓の下が、伊達締めよりも上にくるようにしましょう。

つくり帯仕上げ

  1. 帯の垂れている部分を床と平行になるように持ち上げて右から左に持っていきます。
  2. 帯板を一番外側に入れて、ぐっとお腹に押し付けながら巻いていきます。
  3. 輪っかの部分を右側に引っ張りながら窓の左下を持ち、帯の巻き始めの部分に輪っかを重ねてクリップで止めます。すると、両手が離せる状態になります。
  4. 帯締め、帯揚げを結びます。
  5. 作り帯で帯締めを固定していたクリップを外します。
  6. リボンの形がふっくらとなるよう整えます。リボンの上を肩に近づけるようにすると綺麗になります。

帯の巻き始めと輪っか部分をクリップで止めます。

帯揚げにしても帯締めにしても全て左にポイント柄が来るように結ぶのが常ですが、ミス日本酒に関してはサッシュを着用するため、ポイントが見えるように右側に持って来ることもあります。
監修:着付け師 前井雅美様

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