皆様、こんにちは。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵です。
暖かな陽気に恵まれ、各地から桜開花のお便りが届き始めた3月30日(土)、愛知県名古屋市北区にあります株式会社金虎酒造様で、春の蔵開き「桃虎祭2024」が開催されました。
金虎酒造様は、1845年(弘化2年)創業。名古屋市内に5つある酒蔵様のひとつで、JR、名古屋鉄道、地下鉄が集まる名古屋市北部の主要駅、大曾根駅から徒歩10分という好立地に加え、国道19号線の大通りに面した街中に蔵を構えられていらっしゃるため、こんな都会に酒蔵がと驚かれる方も少なくありません。
かつてこの地は、「山田村」という地名で呼ばれ、その名の示す通り、田んぼが広がり、豊かな水源に恵まれ、伊吹おろしという山から吹き下ろす風の影響で冬がとても寒く、また、街道沿いに面し物流面にも優れているということから、酒造りにおける好条件が揃い、金虎酒造様の歴史が始まりました。
県内外から多くのお客様が訪れる金虎酒造様の蔵開き。
今回は「桃虎祭」と銘打ち、春らしい催しとして、ドレスコード「ピンク」が設けられ、お客様は思い思いに工夫を凝らし、ピンクを取り入れた装いでご参加され、会場は華やかに彩られました。
日本酒の試飲コーナーには、全国新酒鑑評会で連続金賞受賞の大吟醸「虎変」をはじめ、15種類もの人気酒が提供された他、蔵開きだけの限定酒として“賞味期限1日の日本酒”が登場。こちらは実は、日本酒を造る工程で大切な土台となる「酒母(しゅぼ)」で、そのヨーグルトのような爽やかな味わいに、お客様は感激していらっしゃいました。
フードコーナーには、地元を中心に4店舗の飲食店がご出店され、おつまみからスイーツまで、お酒が飲めない方やお子様も大満足の本格グルメが揃いました。
金虎酒造様の敷地内いっぱいに、いくつもの大きな丸テーブルが設置され、お客様をおもてなし。太陽の下、常連の顔見知りの方もはじめましての方も、ご一緒にテーブルを囲み、笑顔を交わし、和気あいあいと美酒美食に舌鼓を打っていらっしゃり、アットホームな雰囲気に心もポカポカになりました。
そして、金虎酒造様の蔵開きは毎回、お酒、グルメに加えて、エンターテインメント要素を取り入れられているのもお楽しみの一つ。
今回は、愛知県岡崎市のご出身で、名古屋おもてなし武将隊二代目豊臣秀吉、俳優、シンガーソングライターとしてご活躍の菅沼翔也さんによるアコースティックライブが行われ、お客様は、体を揺らしながら歌声に聴き入ったり、大合唱をしたりと大盛り上がり。会場が一体感に包まれました。
私は、地元名古屋の大人気YouTuberずいみーさんと、プレゼンバトルのステージを行わせていただきました。
プレゼンのテーマは、「甘味×日本酒」。今回の蔵開きに出品されているスイーツと金虎酒造様の日本酒のペアリングをそれぞれが提案し、どちらのペアリングを試してみたいか、お客様にジャッジしていただくという内容です。
〇第一回戦
①桜餅とホワイトチョコの羊羹×大吟醸「名古屋城本丸御殿」(ずいみーさん)
②桃玉ぜんざい×「金虎」寒造りしぼりたて純米(森川)
〇第二回線
①ロゼワインと苺のジュレ×大吟醸「名古屋城本丸御殿」(ずいみーさん)
②バスクチーズケーキ×Pinky Tiggy(森川)
意外性がありながら絶妙な組み合わせに、プレゼンバトルはどちらのペアリングも甲乙つけがたく、結果はドロー。
ステージ後は、プレゼンに登場したスイーツと日本酒をお客様にお試しいただき、「新鮮な組み合わせで面白かったです」「スイーツと日本酒がこんなに合うなんて思いませんでした」など、嬉しいお言葉をたくさん頂戴しました。
私自身も、プレゼンの準備をする中で、日本酒の更なる魅力、ペアリングの知識を深めることができ、大変有意義な時間となりました。
日本酒を媒介として、人、食、音楽が共鳴し、会場中の皆さんに目に見えない絆のようなものを感じました。日本酒の持つ力、神秘性を改めて感じた今回の蔵開き。
金虎酒造様、素晴らしい経験を、誠にありがとうございました。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵