Miss SAKE News/Blog

第10回ナデシコプログラム「将来の自分に感謝される自分であれ」2025 Miss SAKE 京都 堀越はな

みなさま、こんにちは。

2025 Miss SAKE 京都 堀越はなです。

4月20日(日)、東京日本橋にて第10回ナデシコプログラムが開催されました。

今回は女性の心と身体の健康に関する専門家の先生方から、人生をより良く生きるための大切な知恵を5つの視点で学びました。

一つひとつの講義が、これまで漠然としか捉えられていなかった「健康」や「未来」への考えを、私の中で確かな輪郭として結びつけてくれたように感じます。

-第10回ナデシコプログラム内容-

1.『全ての女性が知っておきたい美容と健康の深い関係』(奈良岡佑南先生 一般社団法人ラブテリ ゼネラルマネージャー/博士(医学)順天堂大学 健康総合科学先端研究機構/学院医学研究科スポートロジーセンター 特任助教)

2.『医食同源米コンソーシアムについて:金芽米弁当実食』(東洋ライス株式会社 企画広報部 佐藤彩花様

3.『Fem Care Project特集の取り組みなど』(産経新聞社 metropolitana編集部 編集長 日下紗代子様

4.『健やかな女性を目指して~プレコンセプションケアの視点』(一般社団法人ラブテリ代表理事/予防医療・栄養コンサルタント 細川モモ様

5.『将来の妊娠に向けて、今からできる体づくり』(慶應義塾大学病院 産婦人科医/生殖医療専門医 内田明花先生

『からだの声を聞く、ということ』 ― 奈良岡佑南先生「すべての女性が知っておきたい美容と健康の関係」 ―

プログラム冒頭は、奈良岡佑南先生による健康測定から始まりました。

測定したのは、ヘモグロビン量・体重・体脂肪率・BMI・骨密度の項目です。

私は毎日筋トレをしているので肩や腹筋、背筋は鍛えられているというか自負しておりました。そして、筋肉体質と思っておりました。

いよいよ測定…

私の結果は全ての項目において「ベストスコア」という言葉をいただきました。

しかし、細かく項目を見ていくと、なんと筋肉量が基準値よりも少ないことが判明しました。

学生時代は陸上部、筋トレを日課にしている私にとって、この結果は意外であり、ショックでもありました。

「筋肉で体重を増やす」―先生の言葉がずしりと響きました。痩せていること=美しい、という価値観に疑問を持ちながらも、無意識のうちにその枠組みにとらわれていた自分がいたことに気づきました。

筋トレは毎日していたものの、朝ごはんを食べず、摂取カロリーはかなり低い日も多かったのです。体重は増えてはいけないという固定観念で、筋トレもなかなかきちんと結果が出ておらず、見た目では筋肉があるものの体重に比べるとまだまだ少ないということがわかりました。

そして、痩せすぎがホルモンバランスや卵子の質にまで影響するという事実には、目を背けられない現実を突きつけられた気がしました。

実は私は、ホルモンバランスの乱れから産婦人科で「妊娠を望むなら不妊治療が必要になるかもしれない」と言われた過去があります。

今回、鉄分やビタミンDの不足、胃腸の弱さがその一因かもしれないと教えていただき、「ちゃんと食べること」が、未来の命を守る行動なのだと、身体の奥から理解できた気がします。

『ごはんが変われば、私が変わる』 ― 佐藤彩花様「医食同源米コンソーシアムと金芽米」 ―

ごはんは糖質が高く、血糖値が上がるというイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?

佐藤様の所属される東洋ライスでは、介護費の削減や医療費の削減、環境汚染対策を“お米”から解決しようと活動されているそうです。

そして、この東洋ライスから販売されているのが、金芽米

一般的な精米方法では削れてしまう、栄養価の高い「亜糊粉層」と呼ばれる糠部分を残しながらも精米する技術です。

糠と聞くと、あまりおいしくないごはんを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、この糠部分をあえて残すことで旨みの濃い、香ばしい深みのある味わいのごはんが楽しめるのです!


私がいただいたロウカット玄米の鮭お弁当は、もちもちした食感で香ばしく、これまで「健康=味気ない」という思い込みが覆された瞬間でもありました。

栄養満点で美味しく、しかも水分の吸収も1.4倍近くするため膨張しカロリーも控えることができます。

健康志向で白米を食べ控えるのではなく、金芽米という“選択肢”を知ることで、楽しみながら栄養を取り入れることができるのだと実感しました。

和食がPMSを和らげることにも触れ、「食べること」がどれほど身体と心に影響を与えているかを改めて考える機会となりました。

日本酒にもよく合う和食の新たな健康的な一面を発見でき、これからみなさまにペアリングをお勧めする際の新たな選択肢や伝える言葉が考えられました。

『対話が生む、思いやりという“技術”』 ― 日下紗代子様「Fem Care Project特集」 ―

日下様のお話を聞いて、私は“対話”の力を再認識しました。生理や更年期といったテーマは、かつての私にとっても“個人的で語りにくいもの”でした。

しかし、月経による社会的損失、男女のホルモンの違いなど、科学的な視点と温かな言葉で語られることで、それは社会全体が向き合うべきテーマなのだと実感しました。

こちらの写真は「公平と公正」について描かれた広告だそうです。

どんな背景があっても、その背景を理解し知ることでみんなで美しい景色を見られる。

そんな思いが込められています。

私自身、体調が悪く産婦人科を受診した際。テストステロン値が高めでエストロゲン数値が低いというホルモン異常があることがわかりました。

当時は女性らしく可憐でありたいと考えていた私はとてもショックを受けた記憶があります。

しかし今回、「テストステロンは社会性のホルモンである」という話を聞いて、それもまた私らしさであるのだとポジティブに捉え直すことができました。

しかし、妊娠するにあたっては治療をしなければなりません。

そして、その準備は今からしっかりと行うことが必要であると感じました。

この話は、今まで誰にもすることができませんでした。しかし、今回の講義で

 「まず知ろうとする一歩から」

というお話を聞き、言いにくいことも周りとわかりあうには自分自身のことも発信していく必要があると感じ、今回レポートにて同じ思いをする方もいるのではないかと、私ごとですがみなさまにお伝えさせていただきました。

知ることは“思いやり”

―この言葉は、これから人と接していく中での私の軸になると思います。

 

自分の未来が「ありがとう」と言える毎日を目指して 細川モモ様(一般社団法人ラブテリ代表理事/予防医療・栄養コンサルタント)

「健康って、“いま”のことじゃなくて、“これから”のことなんだよ。」

細川様のこの言葉に、胸を打たれました。

講義冒頭、「未来の自分を守るために“今”できることを知る」というメッセージをいただいたとき、私は自然と自分の生活を見つめ直していました。

実は私は、眠りが極端に浅く、交感神経が常に優位になってしまう体質で、日々の生活の中で不調を抱えています。毎晩のように眠れず、朝はギリギリまでベッドから出られない。そして朝ごはんを抜いてしまう──それが私の“日常”でした。

けれど、細川先生はおっしゃいました。

「朝ごはんを食べることは、体内時計を整えるスイッチ。交感神経と副交感神経の切り替えを促し、自律神経を安定させる行為そのものなんです」

この瞬間、自分の不調と生活習慣が繋がった気がしました。

朝食を摂らずに始まる毎日が、睡眠の質の低下だけでなく、ホルモンバランスの乱れやイライラ、慢性的な冷えにも繋がっていたのかもしれない。体の声を“無視”していたのは、他でもない自分自身でした。

さらに、「女性は痩せすぎると妊娠や出産に支障が出る」という話にも強く心が動かされました。私自身、幼少期からずっと“痩せていることが正義”のような空気の中で育ってきた一人です。高校の時には拒食症になったこともあります。

「朝ごはんを食べる」「タンパク質や鉄を摂る」「食事時間を守る」

どれも、当たり前のようでいて、きちんと完遂しようとすると、私にとっては少し難しいことです。けれどそれは、将来の自分にとっての“プレゼント”になると、細川先生の温かい語り口の中で、希望が芽生えていきました。

未来の自分が、「あのときの私にありがとう」と言える生き方をしよう

と心に刻んだ講義となりました。

これからは、まず朝の一口から始めてみようと思います。おにぎり一つでも、ゆで卵でも、体と心のスイッチになります。

自分の体を大切にするということはどんなことなのか、何が幸せでどこに向かって成長したいのか。

知ることが自分を大切に思ってくれている人たちへの恩返しにもなるのだと、今なら素直に思える気がします。

命を迎える準備のために、今できること 講師:内田明花先生(慶應義塾大学病院 産婦人科医/生殖医療専門医)

私は以前から生理不順やホルモンバランスの乱れ・子宮内膜が薄いと診断され、婦人科では「将来、妊娠するには不妊治療が必要になるかもしれない」と言われてきました。

それでも、ピルを飲んで周期を整えるだけで、きちんと原因を突き止めることはしてきませんでした。ピルを飲んでいて【今特に害はないからいいだろう】そんな甘い考えでした。

「三人に一人が子宮筋腫になる」「子宮内膜症は10人に1人」という数字は、私にとって“他人事”ではないのです。

しかしなぜか、自分はならないという空っぽな自信で5年以上過ごしてきました。

そんな中で、卵子凍結や不妊治療の現実について具体的なデータとともに学び、「命を迎える」という行為がいかに準備のいることかを実感しました。

治療の回数の保険適用には制限のある財政で若い人の治療が優先されることや、卵子凍結で妊娠する可能性は14パーセント程度ということに初めて危機感を感じました。「チャンスは永遠じゃない」ことにようやく今回の講義で気がついたのです。

今回の講義を受けることができていなければ、私はずっと「どうにかなる」の精神で生きていたかもしれません。

しかし、未来にどうにかできるのはお金でも時間でもなく、今の自分自身しかいません。

「いつかの未来」のために、「今できること」は何か。まずは婦人科に行くこと、基礎体温を測って体の声に耳を傾けること。受け身ではなく、自ら知ろうとする姿勢が、自分を守る第一歩なのだと学びました。

Miss SAKEとして、一人の女性としてこのような現状や事実をもっと周知させる必要があると感じています。

自分自身教育に興味があり、NPOで教育ボランティアをしていた経験もあります。

将来的に、男性も女性も、全ての人が後悔をしない選択を取ることができるよう、発信してまいります。

『自分らしい“幸せ”ってなんだろう?』 ― 5つの講義を終えて ―

どの講義にも共通していたのは、「未来を生きる自分自身への責任」でした。

出産することなのか、誰かと一緒に暮らすことなのか、キャリアを重ねることなのか―

正解のない問いだからこそ、立ち止まって考える必要があると実感しました。

「自分のからだと対話する」ことは、「自分の生き方と向き合う」ことでもあるのだと、この一日が教えてくれました。

私にはまだ“答え”は出ていません。

でも、どんな選択をしても将来の自分が「今の私にありがとう」と言えるように、今日からまた一歩、丁寧に生きていこうと思います。

1日、私の人生を変える素晴らしく有意義な時間となりました。

今回お忙しいところ講義を引き受けてくださった先生方、そして自身の経験から私たちに重要なメッセージを届けてくださった大西さん、本当にありがとうございました。

2025 Miss SAKE 京都 堀越はな

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