皆様、こんにちは。
2025 Miss SAKE 新潟 児嶋美智花です。
5月10日(土)、【第13回ナデシコプログラム】が実施されました。
◼️スケジュール
①江戸切子作成体験 会場:江戸切子の店華硝 講師:取締役 熊倉千砂都様
②和紙漉き体験 会場:小津和紙 講師:高木清様
③2025 Mr & Mrs SAKE 最終選考会参加 内容:お客様への日本酒及び燗酒提供の実践 会場:神田明神文化交流館 EDOCCO
◼️江戸切子作成体験
「江戸切子の店 華硝」様にて、伝統工芸・江戸切子の作成体験に参加させていただきました。
講師は、同社取締役でいらっしゃる熊倉千砂都様。
貴重なご指導のもと、江戸切子の魅力と奥深さに触れる時間となりました。
まず冒頭では、江戸切子の歴史と特徴についてご説明いただきました。
江戸時代後期に誕生した江戸切子は、ガラスに繊細なカットを施すことで光の屈折を生み出し、見る角度によって異なる輝きを放つ美しい伝統工芸です。
中でも「華硝」様の作品は、従来の意匠に加え、モダンで洗練されたデザインが特徴で、国内外から高い評価を受けていることが紹介されました。
その後、実際の作業工程に移り、自らガラスにカットを入れる体験をいたしました。
手元に伝わる振動や緊張感のある作業を通して、職人の高度な技術と集中力を体感いたしました。
繊細なカットを施すことでガラスの表情が変化し、完成した自作の作品には特別な愛着が芽生えました。
講師の熊倉様は、技術のみならず、江戸切子を通じて「日常に美しさを取り入れる豊かさ」についても語ってくださいました。
単なる工芸品としてではなく、暮らしに寄り添うアートとしての江戸切子の在り方に、深い感銘を受けました。
今回の体験を通じて、伝統工芸とは「受け継がれる技術」であると同時に、「今を生きる感性」でもあることを実感いたしました。
自らの手でガラスに命を吹き込むような感覚と、ものづくりの楽しさに心が躍るひとときでした。
この貴重な体験を、今後の表現活動にも活かしてまいりたいと思います。
◼️和紙漉き体験
創業360年を誇る老舗「小津和紙」様にて、和紙漉き体験をさせていただきました。
講師高木清様より、和紙の歴史から実際の漉き方まで、丁寧にご指導いただきました。
冒頭では、和紙の起源や日本における発展の歩みについて動画を拝見いたしました。
飛鳥時代に伝来した紙漉き技術は、平安時代には宮廷文化を彩り、江戸時代には庶民の生活にも根付き、書写・包装・装飾など多用途に用いられるようになったことが紹介されました。
中でも、小津和紙は江戸時代から続く和紙商として、伝統を守りながら革新を重ねてきた老舗であり、国内外から高く評価されています。
いよいよ実践の時間へ。
実際に和紙を漉く工程を体験いたしました。
楮(こうぞ)を原料とした紙料を水に溶かし、「簀桁(すけた)」という道具でリズミカルに漉いていく一連の動作は、見た目以上に繊細で奥深いものでした。
水の重さや動かし方によって紙の厚みや表情が変わるため、一枚一枚がまさに“生きている紙”であることを肌で感じました。
完成した和紙には、自分の個性やその日の感覚がそのまま現れ、まさに「一期一会」の作品に。
紙という日常的な存在の奥に、職人の技と心が宿っていることに気づかされました。
今回の体験を通して、和紙とは単なる書くための素材ではなく、日本の風土と心が育んできた芸術であると実感いたしました。
自らの手で漉いた一枚の紙に、日本文化の奥行きと尊さを感じ、心が温かくなるひとときでした。
この学びを胸に、伝統文化の継承と発信に、今後も真摯に取り組んでまいります。
◼️2025 Mr & Mrs SAKE 最終選考会参加
東京・神田明神文化交流館 EDOCCOにて開催された「2025 Mr & Mrs SAKE 最終選考会」に参加させていただきました。
全国から選ばれたファイナリストの皆様が一堂に会し、日本酒と日本文化への理解・表現力が問われる特別な場でした。
私は、来月6月13日に行われる「2025 Miss SAKE 最終選考会」に登壇するファイナリストとして、お客様への日本酒および燗酒の提供を実践いたしました。
日本酒の特徴や温度帯に合わせた提供方法、注ぎ方の所作、そして日本酒に込められた想いを言葉に乗せてお届けすることが求められました。
来場されたお客様からの率直な反応や笑顔が励みとなり、心を込めて一杯一杯ご提供させていただきました。
会場は、Mr & Mrs SAKEの発表を待つ熱気に包まれており、それぞれのファイナリストがこれまでの研鑽の成果を堂々と披露されていました。
昨年度グランプリの皆様の活動報告もございました。
審査の結果、以下の皆様が栄えあるグランプリに輝かれました。
【2025 Mr SAKE】
グランプリ:小野田 真さん
準グランプリ:下沢 レオさん、辰巳 雄大さん
審査員特別賞:岸本 吉起さん、志南 侑紀さん
【2025 Mrs SAKE】
ルビー部門 グランプリ:加藤 玲奈さん
サファイア部門 グランプリ:山田 みどりさん
エメラルド部門 グランプリ:近藤 郁代さん
ダイヤモンド部門 グランプリ:赤阪 博子さん
受賞された皆様、誠におめでとうございます。
日本酒及び日本文化の発信者として、これからのご活躍を心より応援申し上げます。
今回の経験を通じて、改めて日本酒の魅力と、それを届ける所作の大切さを体感することができました。
6月の最終選考会に向けて、さらに身を引き締め、自信を持って本番に臨めるよう精進してまいります。
今回のレポートは以上です。
また次のレポートでお会いしましょう。
2025 Miss SAKE 新潟 児嶋美智花