皆様、こんにちは。
2022 Miss SAKE 準グランプリの川上千晶です。
秋も深まり紅葉が美しい11月中旬、地域と世界をつなぐ『KURA ONE』のPR動画『KURA ONE TRIP.』の撮影に、島根県は奥出雲町にございます『簸上(ひかみ)清酒合名会社』様にお邪魔させて頂きましたのでご報告致します。
「KURA ONE」とは?
今回参加させて頂きました「KURA ONE」プロジェクトとは、「“届かない”を“届ける”に 」をミッションに、循環型アルミ缶を使った新しいパッケージで日本酒を国内外に広くお届けしていく、という企画です。
「KURA ONE」プロジェクトを企画されたアイディーテンジャパン株式会社代表取締役 澤田且成様は海外生活を通し、日本酒の海外での人気を感じると同時に「地域の誇るべき特産品である日本酒をもっと広げていきたい」という想いから日本酒を国内外に、そして海外と地域を繋げるプロジェクトとして、この「KURA ONE」を立ち上げられました。
日本酒の現状
日本酒の国内消費は1970年をピークに減少している一方、海外での需要、日本酒人気は年々高まっており、11年連続で輸出額は増加しています。
しかし海外での人気は高まる一方で、従来の「日本酒の輸出」には以下のような課題が山積していました。
- 温度管理の徹底
- 大口仕入れによる在庫処分
- 仕入れ交渉
- 繊細な取扱いの必要性
- 日光や蛍光灯などの紫外線による劣化
これらの課題を解決し、「これから日本酒を飲んでみたい」と思っていらっしゃる海外の方、また国内の、特に若い世代の方に向けて開発されたのが『循環型アルミ缶パッケージ』です。
容器の少量・軽量化により、四号瓶(720ml)では「大きすぎる」と感じていた海外の方にも気軽に購入して頂きやすくなっています。
またお酒の天敵である日光や紫外線を通さず、アルミ缶のため、瓶のように割れる心配もなく輸送することが可能に。
「日本酒の課題」を丸ごと解決し、かつ「720mlへ誘導する先発隊」と位置付けているように各蔵元の代表銘柄をアルミ缶に閉じ込めて普及することで、「KURA ONE」をきっかけに、その人のお気にりを見つけてもらう。そしてより多くのお酒を知ってもらう。そんな日本酒の入り口にもなっているプロジェクトなのです。
撮影後記:
「KURA ONE」:KURA ONE – Authentic Sake Delivered to Your Home
note「180mL日本酒アルミ缶ブランド「KURA ONE
日本語: https://note.com/
英語: https://note.com/
KURA ONE Instagram: https://www.instagram.com/
奥出雲での撮影
今回、そんな「KURA ONE」のPR動画『KURA ONE TRIP.』を撮影するため島根県奥出雲町にございます、「簸上清酒合名会社」様の酒蔵にお邪魔させて頂きました。
八百万の神々が集うと言われる出雲の地で、江戸時代中期「正徳」の頃に創業された簸上清酒様。「泡無酵母発祥の酒蔵」としても有名な酒蔵様です。
日本酒の複雑で深い味わいの素となる、「並行複発酵」。
この発酵の過程においてタンクでは二酸化炭素が発生し、大量の泡が出ます。
この泡は放っておくとタンクから溢れ出してしまうため、「泡守り」と呼ばれる夜通し番をする役割があり、大変な重労働でした。
そこで簸上清酒様で1962年、発見・開発されたのが「泡無酵母」です。
泡無酵母は従来の酵母より発酵力が強く、泡守りをする必要がなくなるため、日本酒造りの生産性を飛躍的に高め、現在では多くの酒蔵がこの「泡無酵母」を使用しています。
1996年にはこの「泡無酵母」を記念した石碑が建てられ、今回の撮影でも「KURA ONE」と共に撮影させて頂きました。
代表銘柄「七冠馬」を詰め込んだ『KURA ONE TRIP.』の撮影では、簸上清酒様はもちろん、奥出雲の様々な魅力に触れることができました。
出雲の代表的なグルメ「出雲蕎麦」を頂いたり、出雲横田駅や「鬼の舌震」という吊り橋で美しい紅葉を眺めたりと、日本酒と共に奥出雲の豊かな自然と美しさを伝えられる映像になっているのではないかと思います。
「KURA ONEと共に旅をするイメージ」がコンセプトだった今回の撮影では、奥出雲の町の自然、豊かさ、その中で醸されるお酒の美味しさを知ると同時に「KURA ONE」は単なるアルミ缶日本酒ではなく、気軽に日本酒の世界を探索できるツールでもあると感じました。
KURA ONEを通して、それぞれのお酒の素晴らしさ、そしてその土地土地の豊かさを発見していって頂ければと思います。
末筆ではございますが、このような素晴らしいプロジェクトに参加させて頂きました、澤田様、簸上清酒合名会社の皆様、この度は誠にありがとうございました。
2022 Miss SAKE 準グランプリ 川上千晶