皆さま、こんにちは。
2023 Miss SAKE Japan 山田琴子です。
10月26日から29日まで、大阪府のインテックス大阪にて「ツーリズムEXPOジャパン2023大阪」に2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵、齋藤ひかり、私2023 Miss SAKE Japan 山田琴子が参加いたしました。
その中で、私たちMiss SAKEは「日本酒蔵ツーリズム推進協議会」のブースにて、酒蔵ツーリズムと日本酒のGIについてご来場のお客様にご案内をさせていただきました。
<酒蔵ツーリズムとは>
この美味しい日本酒は、どんな所でどんな人達によって作られているんだろう。
私が2023 Miss SAKE 神奈川に選出頂いてから、日本酒をより深めたいと思ったきっかけは、神奈川県の酒造を巡り、1蔵1蔵それぞれの想いや環境、歴史や志を直接足を運び、伺った経験によるものでした。また、酒蔵巡りの旅では日本酒のことだけでなく、今まで私が知らなかった神奈川の美しい自然や地域ごとの魅力を発見することができました。
日本酒蔵ツーリズム推進協議会の事務局長の杉野正弘さま曰く、「お酒について最もよく知る方法は、その味わいを創り出す現地の自然環境や気候に触れること」だそうです。
酒蔵を訪ねて、蔵人から直接説明を受けたり、地域の食材とのペアリングを楽しんだりと、お酒のことをだけに留まらず、お酒をきっかけに今まで行ったことの無かった新しい土地の魅力を知るということができるのも酒蔵ツーリズムの大きな魅力です。
杉野さまが審議員を務められていらっしゃる日本観光振興協会は、2016年より「日本酒蔵ツーリズム推進協議会」の事務局を置き、地酒で地域の活性化を図りたい自治体や観光協会様と酒文化の担い手である酒蔵や酒造組合の橋渡しをなさっております。
近年では、インバウンド向けの酒蔵見学の取り組みを行なっている酒蔵も徐々に増えており、酒蔵ツーリズムへの関心は年々高まっているそうです。
日本酒蔵ツーリズム推進協議会では、7月に総会を行なっており、その総会と懇親会にも私が参加させていただいております。良かったら、そちらの記事も是非読んでみてください。
<ツーリズムEXPOジャパン2023大阪での展示>
ツーリズムEXPOジャパン2023大阪では、酒蔵ツーリズムのブースの中にいくつか代表的な酒蔵ツーリズムの展示が行われておりました。
展示の一覧はこちら:
- 佐々木酒造様(京都府)
- 備前観光協会様(岡山県)
- 沖縄県酒造組合(沖縄県)
- 球磨焼酎蔵ツーリズム協議会(熊本県)
- GIについて
- 酒蔵ツーリズムについて
日本酒蔵ツーリズム推進協議会さまのブースには、大変多くの方がいらしてくださり、その中には多くの海外の方もいらっしゃいました。酒蔵ツーリズムや、お酒のGI制度について大変皆さま興味深く聞いてくださり、日本酒をより多くの方に知っていただける機会にてお手伝いができたことが大変嬉しかったです。
<セミナー>
業界の方向けに開催された始め2日間は、酒蔵ツーリズムの皆様がセミナーも開催され、私たちMiss SAKEもお手伝いをさせていただきました。セミナーは両日とも、酒サムライでフリーアナウンサーのあおい有紀様が司会を務められました。
初日のセミナーは、「ジャパン・ツーリズム・アワード2023 審査員特別受賞記念セミナー 日本酒蔵ツーリズム推進協議会の取り組み事例」という題目で開催されました。
セミナーでは、事務局長の杉野様、佐々木酒造様、球磨焼酎蔵ツーリズム協議会様、そして沖縄県酒造組合様がそれぞれの取り組みについて詳細をお話しくださいました。最後には、2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵さんもご挨拶をさせていただきました。
2日目のセミナーは、初日とは内容が変わり、以下の題目のお話がございました。
- 日本酒蔵ツーリズム推進協議会の取り組みについて
- 大阪国税局様からのGI(地理的表示)取り組み事例紹介
- 文化庁文化参事官室より日本酒と100年フードについてのご紹介
皆様は、酒類の地理的表示(GI)についてご存知でしょうか?
GIとは、地域の上祐財産として「産地名」の適切な使用を促進するために平成7年より行われている認定制度です。お酒にその産地ならではの特性が確立されていることを前提に、国税庁長官の指定を受けることで、産地名を独占的に名乗ることができるそうです。
GI制度によって、地域ブランドの確立による差別化や、品質確保による信頼性の向上を規定できるという効果があると国税局様の事例紹介にて教えていただきました。
現在、「清酒」の区分にてGI制度にて認められているのは、以下のものになります。
例えば「GI新潟」。
新潟の清酒は総じて淡麗な酒質を持っており、グラスから立ち上がる香りがまるで朝霧のような優しさがあり、口に含むと滑らかでさらりとした溶ける淡雪のような味わいがあります。お米から生まれた淡い甘味が他の上品な旨みと混じり合い、余韻を残しながら消えていく味わいがあります。(大阪国税局様 投影資料より)
その後の文化庁様の参事官(生活文化連携担当)付 専門館 飯島隆様からは、文化庁様が取り組まれている「100年フード」の取り組みとGI制度を合わせた、GI認定の清酒と100円フードのペアリングを用いたペアリングについての講義がございました。最後には、以下3種類の清酒とのペアリングの実食もございました。
- GI佐賀(宗政酒造株式会社 純米吟醸炎杜)x 相知(おうち)高菜漬
- GI新潟(緑川酒造株式会社 北穣吟醸 緑川) x 村上の酒の食文化(鮭の酒びたし)
- GI三重(株式会社宮崎本店 宮の雪 大吟醸)x 梶賀のあぶり
私も大好きな日本酒をご紹介する際には、是非同じ地域の100年フードと一緒にご紹介をすることで、より日本の様々な地域に関心を向けて下さる方が増えるようにできたらなと思いました。
皆さまも次の旅は、最近飲んで美味しかった日本酒の蔵を訪ねるなんて旅行はいかがでしょうか?
日本には大変多くの美しい食文化が溢れています。そんな旅の中で、大好きな日本酒と新しい発見を行う旅はきっと色鮮やかで心温まる素敵な思い出になるなと感じました。
日本観光振興協会の皆さま、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の皆さま、そして関係者の皆さま、この度私たちに素敵な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
今回の学びを活かし、より大好きな日本酒の魅力の発信ができるよう務めてまいります。
2023 Miss SAKE Japan
山田琴子