Miss SAKE News/Blog

2021 Miss SAKE 千葉 阿部さくら / 第7回ナデシコプログラムレポート

4月18日(日)、第七回ナデシコプログラムが行われました。

1.一般社団法人ミス日本酒 愛葉代表理事によるファイナリスト心得

2.合同会社セレンディピティ 代表 黒田正雄様による『サブカルチャー・クラシック音楽』

3.未生流笹岡家家元 笹岡隆甫様による『いけばな~2021年それ以降に向けて~』

一般社団法人ミス日本酒 愛葉代表理事によるファイナリスト心得

Miss SAKEファイナリストとしての振る舞いや、留意すべきことを改めて確認できる機会となりました。

今年8代目となるMiss SAKEが過去のファイナリストの方々によってどのように活動、発信してこられたのか、表には出ない大変だった出来事なども聞くことができMiss SAKEファイナリストに選んでいただいた重みをより感じました。

愛葉代表の思想の部分を伺うこともできました。

『今日からあと何日生きられるか』

”生まれた瞬間から死へ向かっている”という言葉は耳にすることがありますが、自分の時間が、あとどのくらい、という具体的な数字は考えたことがなかったので想定の残された時間をどう使い、何をしていきたいのか。

深く考えるきっかけをいただきました。

「時間にお金を使うことが一番の価値」

命の時間にお金を使って経験をしている、と考えるだけで

1日の中で自分が何を選択するのか、何を得るのか、変わってくると思います。

”Miss SAKEに応募する”という選択が沢山の出会いと学びを得られているように、これからの”私”をよりよく形成していけるような選択、時間の使い方をしたいです。

合同会社セレンディピティ 代表 黒田正雄様による『サブカルチャー・クラシック音楽』

2講義目では、サブカルチャーとクラ シック音楽についてご講義していただきました。

近年よく耳にする”サブカルチャー”と、クラシック音楽の繋がりがお話を伺うまでよくわかりませんでしたが、音楽に精通しているプロフェッショナルな方々がサブカルチャーの音楽に関わることで相互作用が生まれ黒田先生の、”音楽”を広めていくという目的に繋がっていっているのだと感じました。

音楽をつくるということは、0から1を生み出すことであり、そのために必要なのは「狭く深い知識よりも、浅くてもいいから幅広い知識で色々なことを知っておく」ことが重要と考えておられるそうです。

そして生み出していく途中に「評価をされながら練り上げていく」ということが大切なのだとおっしゃっていました。

私も日々、カクテルや料理を”生み出す”仕事をしているのでこの考え方にはとても共感しました。

また、「全然違うもの同士のAとBを合わせてみて、その先に新たな0から1が生まれることもある」という捉え方も同じで、業界が違っていても、考え方やつくり方などは同じことがあるのだと気付きました。

「新しいことは風当たりが強くなる。が、頑張って前に進めば結果はついてくる。」

というお言葉は、仕事やMiss SAKEとして新しいチャレンジをする時

とても心の支えになってくれると思います。

「持てる力を100%出してお客様に届けたい。」

この黒田先生のお言葉を私も常に持って活動をしていきたいです。

未生流笹岡家家元 笹岡隆甫様による『いけばな~2021年それ以降に向けて~』

3講義目は、いけばなについて。

家元とは、学校でいう校長先生の役割だそうです。

私は今までいけばなに触れる機会が全くなかったわけではありませんが、深く知らなかったので初めて知ることや驚きが沢山ありました。

講義をしてくださった笹岡先生がいけばなを始めたとき、教わることは技術よりも、”花との向き合い方”だったそうです。

”生け終わったお花は、和紙に包み日本酒をかけて清める”

お花を供養する気持ち、”一度殺した花を再度生かしていただいた”ということ、お世話をして、生きものとして散っていく姿も見ることが大事ということを心に持ってお花と接しておられました。

現代の家では、一番日当たりのいい部屋はリビングにあたることが多いですが、昔の人は家の一番いいところを客間にして、季節を楽しむ床の間の空間に花を生け、客人をもてなしていたという日本人の素敵な心を絶やしたくないと思います。

「まずは土台をしっかり自分のものにする。型をしっかりするから、それを破ると”型破り”になる」

というお言葉が、日々お酒や料理を勉強する私にとってとても重く”昔の人の考え方を知る”重要さを感じました。

「花は人と人とを繋ぐツール」とおっしゃられていたことが印象的でした。

なぜなら、私が仕事を教わる師匠にも同じことを言われたことがあるからです。

「お酒や料理は、ツールでしかない。」

いのちを扱う仕事において、一番大事なのは”向き合う心”なのだと改めて感じました。

「フラワーアートは”瞬間”。いけばなは”時の移ろい”」

くずしの美と呼ばれ、日本人の不完全を良しとする考え方、伸びていく過程や散っていく経過も美しいと計算して形にしてきた日本人の心は他国の人には見ない感覚なので、大事にしていきたいと思います。

一般社団法人ミス日本酒 愛葉代表理事、合同会社セレンディピティ 代表 黒田正雄様、未生流笹岡家家元 笹岡隆甫様、貴重なお話をありがとうございました。

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