皆さま、こんにちは。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
2026年9月5日(土)、東京・銀座の歌舞伎座にて、秀山祭九月大歌舞伎 特別貸切公演「國酒と歌舞伎」が開催されました。
日本を代表する伝統芸能である歌舞伎と、日本が世界に誇る國酒・日本酒。
長い歴史の中で受け継がれ、時代とともに磨かれてきた二つの日本文化が、歌舞伎座という特別な場所で交わる一日となりました。
当日は歌舞伎座の全1,808席が満席となり、各国大使館関係者をはじめ、国内外から多くの皆さまにご来場いただきました。
私は2026 Miss SAKE Japanとして、開演前の司会を務めさせていただくとともに、全国から集まった蔵元の皆さま、ご来場の皆さまとの交流、3階「花篭」での振る舞い酒など、一日を通して本公演に携わらせていただきました。
■ 日本の伝統文化が交わる「國酒と歌舞伎」
今回の「國酒と歌舞伎」は、秀山祭九月大歌舞伎の夜の部を貸し切り開催された特別公演です。
日本酒と歌舞伎は、一見すると異なる分野の文化ですが、どちらも長い歴史の中で先人たちの技と精神を受け継ぎながら、時代に合わせて進化を重ね、今日まで大切に守られてきました。
酒造りには、地域の米や水、気候、食文化、そして蔵ごとに培われてきた技術があります。
歌舞伎にもまた、代々受け継がれてきた芸や型、演目、衣裳、音楽、舞台美術など、日本独自の美意識と文化が息づいています。
そうした二つの文化を一度に体験していただき、日本酒から歌舞伎へ、歌舞伎から日本酒へと、新たな日本文化との出会いにつなげていく。
本公演は、日本文化をより立体的に国内外へ届ける貴重な機会となりました。
■ 全国10蔵が歌舞伎座に集結
当日は、日本酒造青年協議会の皆さまのご協力のもと、全国から10の蔵元の皆さまにご参加いただきました。
開演前の歌舞伎座では、それぞれの蔵元が日本酒を紹介し、ご来場の皆さまに各地の酒造りやその魅力に触れていただく時間が設けられました。
私たちMiss SAKEも蔵元の皆さまとともにお客様をお迎えし、日本酒を通した交流に参加いたしました。
全国各地の蔵元が一堂に会した今回の空間では、一つひとつの日本酒を通して、それぞれの地域の文化まで感じていただけたのではないかと思います。
また、造り手である蔵元と、実際に日本酒を味わうお客様が直接交流できることも大きな魅力でした。
日本酒を介して自然に人が集まり、地域や酒造りへの関心が広がっていく様子を間近で拝見し、國酒が持つ「人と人をつなぐ力」を改めて感じました。
■ IWCより約1,400本の日本酒をご提供
本公演には、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)より、出品酒約1,400本をご提供いただきました。
IWCは世界最大級のワインコンペティションの一つであり、SAKE部門では毎年、日本各地から数多くの日本酒が出品され、世界的な審査のもと評価されています。
世界の舞台で評価される日本酒を、日本を代表する劇場の一つである歌舞伎座から国内外のお客様へ届ける。
日本酒が日本の伝統文化であると同時に、今まさに世界へ広がり続けている存在であることを感じる機会にもなりました。
公演を楽しんだ後も、お持ち帰りいただいた日本酒を通してこの日の体験を思い返していただければ嬉しく思います。
■ 初世中村吉右衛門丈 生誕140年、秀山祭20年の節目
今回の舞台となった「秀山祭九月大歌舞伎」。
秀山祭は、明治から昭和にかけて活躍した初世中村吉右衛門丈の功績を顕彰し、その芸を継承していくことを目的として、2006年に始まりました。
2026年は、初世中村吉右衛門丈の生誕140年、そして秀山祭20年という大きな節目の年です。
その記念すべき年の秀山祭九月大歌舞伎において、「國酒と歌舞伎」が開催されました。
夜の部では、
『雛鶴三番叟』
『沼津』
『京人形』
『一條大蔵譚』
の四演目が上演されました。
芸を受け継ぎながら、今の時代の舞台として届け続ける歌舞伎。
伝統的な酒造りを継承しながら、新たな技術や表現を取り入れ、国内外へ可能性を広げ続ける日本酒。
どちらにも共通しているのは、単に昔のものを残すのではなく、受け継いだ文化を今を生きる人々へ届け、さらに次の世代へつないでいく姿勢です。
今回この二つの文化が一つの場所に集ったことには、大きな意味があったように感じています。
■ 2026 Miss SAKE Japanとして歌舞伎座の舞台へ
そして私自身にとっても、忘れることのできない経験となりました。
開演に先立ち、歌舞伎座の舞台にて司会を務めさせていただきました。
元参議院議長 山東昭子様よりご挨拶を頂戴し、続いて十代目 松本幸四郎丈にもご登壇いただき、ご挨拶とともに当日の演目についてご紹介いただきました。
その大切な時間の進行を、2026 Miss SAKE Japanとして務めさせていただきました。
舞台に立ち、目の前に広がったのは、1階から3階まで全1,808席が埋まった歌舞伎座の客席。
日本の芸能文化を長きにわたり支え、数多くの名優の皆さまが立ってこられた歌舞伎座の舞台から見る景色は、私にとって特別なものでした。
これまでMiss SAKEとして、日本酒だけではなく、その背景にある日本文化についても学び、発信してきました。
その中で、日本を代表する伝統芸能の舞台に立ち、國酒と歌舞伎をつなぐ本公演の一端を担わせていただけたことを、大変光栄に思います。
同時に、2026 Miss SAKE Japanという立場で日本文化をお伝えする責任を、改めて感じる時間にもなりました。
■ 幕間には3階「花篭」で振る舞い酒
幕間には、歌舞伎座3階の「花篭」にて、日本酒の振る舞いが行われました。
ここでは開演前とはまた異なり、蔵元の皆さまとお客様がより近い距離で交流しながら、日本酒を楽しんでいただく時間となりました。
私たちMiss SAKEも振る舞いに参加し、日本酒をお渡ししながら、多くの皆さまと交流させていただきました。
歌舞伎を鑑賞した余韻の中で、日本酒を味わう。
そして、その一杯をきっかけに蔵元や日本酒について知っていただく。
今回の公演が目指した「歌舞伎と國酒をともに楽しむ」という体験を、特に強く感じることのできる時間だったように思います。
花篭には国内外から多くの皆さまがお越しくださり、日本酒を手に交流の輪が広がっていました。
日本酒について詳しい方だけではなく、この日をきっかけに新しい銘柄や酒蔵と出会った方にも、日本酒の多様性を体験していただく機会となりました。
造り手から私たちへ、私たちからお客様へと一方向に伝えるのではなく、蔵元、飲み手、そして文化を伝える立場にある私たちが同じ空間に集い、交流する。
その光景に、日本酒が持つコミュニケーションの力を感じました。
■ 松本幸四郎丈とともに鏡開き
花篭では、十代目 松本幸四郎丈にもご登壇いただき、鏡開きが行われました。
日本を代表する伝統芸能である歌舞伎と、祝いの場をはじめ日本人の暮らしや節目に寄り添ってきた日本酒。
歌舞伎座で酒樽を囲む光景は、まさに今回の「國酒と歌舞伎」を象徴する場面となりました。
鏡開きは、酒樽の蓋を木槌で開き、祝いの酒を分かち合う日本の伝統文化です。
日本酒は嗜好品としてだけではなく、古くから祭事や祝い、人々が集う場と深く結びついてきました。
日本酒そのものだけではなく、その周囲に存在する文化や習慣まで含めて伝えていくことも、國酒の魅力を発信する上で大切なことだと感じています。
■ 佐々木酒造で仕込んだ甘酒を歌舞伎座で
また今回は、お酒を召し上がらない方や未成年の方にも日本の発酵文化を楽しんでいただけるよう、甘酒もご用意しました。
こちらは、京都の佐々木酒造様にて、私とMiss Amazakeの皆さまとともに仕込みに携わらせていただいた甘酒です。
以前、佐々木酒造様を訪問した際に、麹や水が入ったタンクへ蒸米を投入する工程など、実際の甘酒造りを体験しました。
蒸したばかりの米を扱う蔵人の皆さまの仕事を間近で拝見し、一杯の甘酒が完成するまでに多くの人の手と技術があることを学ばせていただきました。
そのとき仕込みに携わった甘酒が完成し、今回歌舞伎座で多くの皆さまに味わっていただけたことは、私自身とても嬉しい出来事でした。
酒蔵での仕込みから、歌舞伎座でお客様へお届けするところまで。
一つの活動が次の活動へつながり、そこでまた新しい方に日本の発酵文化を知っていただく。
Miss SAKEとして活動する中で大切にしたい、文化をつないでいく循環を実感することができました。
■ 日本酒を入口に、日本文化を世界へ
今回の「國酒と歌舞伎」を通して改めて感じたのは、日本文化を未来へつないでいくためには、守り継ぐことと同時に、新しい出会いの入口をつくることも大切だということです。
日本酒をきっかけに歌舞伎へ。
歌舞伎をきっかけに日本酒へ。
一つの文化との出会いが、もう一つの日本文化への関心につながる。
そして、その先には酒蔵のある地域や食文化、歴史、工芸など、さらに多くの日本文化への入口があります。
今回、各国大使館関係者をはじめ海外からのゲストにもご参加いただいたことで、國酒と歌舞伎を通じて日本文化を国内外へ発信する機会となったことにも、大きな意義を感じています。
日本酒の魅力を世界へ伝えるということは、日本酒そのものを紹介するだけではありません。
その背景まで伝えることで、一杯の日本酒から日本という国そのものへの興味が広がっていくのだと思います。
■ 2026 Miss SAKE Japanとして
全1,808席が満席となった歌舞伎座。
全国から集まった蔵元の皆さま。
国内外からお越しくださった多くのお客様。
舞台での司会、歌舞伎鑑賞、花篭での振る舞い酒、鏡開き、そして皆さまとの交流。
一日を通して、國酒と日本文化を伝えるというMiss SAKEの役割を、改めて深く考える機会となりました。
日本酒の一杯の向こう側には、土地があります。
造り手がいます。
歴史があり、食があり、工芸があり、祭りや芸能があり、それを今日まで受け継いできた人々がいます。
2026 Miss SAKE Japanとして、その一つひとつを自分自身が学び、理解し、国内外の皆さまへ丁寧に伝えていくこと。
そして、日本酒との出会いから、日本をもっと知りたいと思っていただけるきっかけをつくること。
それが、私がこれからも大切にしていきたい役割です。
歌舞伎座の舞台から見た満席の客席も、花篭で日本酒を囲みながら広がっていた交流も、私にとって忘れることのできない光景となりました。
初世中村吉右衛門丈生誕140年、秀山祭20年という節目の年に、このような貴重な機会をいただけましたことを心より感謝申し上げます。
最後になりましたが、本公演の開催にあたりご尽力くださいましたすべての関係者の皆さま、ご参加くださいました蔵元の皆さま、そして歌舞伎座へお越しくださいました皆さまに、心より御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬 志珠


























