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第11ナデシコプログラムレポート「伝統と革新」2026 Miss SAKE 大阪 大植花

皆さま、こんにちは。

2026 Miss SAKE 大阪 大植花です。

4/25(土)開催の第11回ナデシコプログラムについてご報告いたします。

〇当日のスケジュール

「いけばな~2026年それ以降に向けて~」(講師:未生流笹岡家元 笹岡隆甫様)

「話し方・ボイストレーニング」(講師:2021 Miss SAKE 青森 落合由佳様 (フリーアナウンサー、元青森朝日放送アナウンサー))

「メディアの役割と責任:新しいメディアの創出における課題」(講師:JAPAN Forward 編集 内藤 泰朗様)

「飛鳥鍋」

〇移ろいを楽しむ文化、日本文化

 この日初めの講座は、未生流笹岡家元 笹岡隆甫様による「いけばな~2026年それ以降に向けて~」でした。

 笹岡様のこれまでの挑戦のお話から講座が始まりました。G7サミットでは、会議室、ロビーなどで生け花を披露されました。華道は床の間で発展してきた文化で、前方からの見た目が勝負であることが多いです。会議テーブルの上の花を生け、周りのどの角度から見ても素敵に見えるように生けることは一種の挑戦であったということです。また、海外の有名ブランドとのコラボレーションもされてきました。海外ブランドの展示会では、花を沢山使ってほしい、でも、花は色とりどりにしないでほしいというような指定もあり、フラワーアレンジメント的な要素を入れつつ、生け花をされたということでした。ゲストの方にお土産としてフラワーボックスを作ってほしいという依頼にも応えられました。ボックスの中にコケを敷き詰めて、桜の木も入れて、洋風のフラワーボックスとも異なる、生け花の良さを生かしたボックスを作成されました。自分だけで条件なしに生けてばかりいると自分の好みに流れてしまうそうですが、条件付きで生け花をすることでその範囲の中で新たなものを生み出すことができるそうです。

 生け花の重要なポイントは左右非対称ということです。生け花に関しても、庭に関しても、建造物に関しても、日本文化は左右非対称のものが多いです。日本人は不完全なものを好み、日本文化は時間経過による変化に懐が深い文化であると言えます。生け花でフラワーボックスを作成されたお話を前述しましたが、生け花とフラワーアートの違いとは何なのでしょうか。この二つには発想の違いがあります。フラワーアートはその花々の最高の瞬間を面で作ります。生け花は、一輪の花の時間経過による移ろいを奥行きも合わせて表現します。生け花は、ただ花を美しく生けるというものではありません。そしてその魅力は日本文化の魅力にまで繋がっているのではないでしょうか。

〇惹きつけられる話し方を目指して

 午後一番の講義は、2021 Miss SAKE 青森 落合由佳様による「話し方・ボイストレーニング」でした。本講義は、話し方は才能ではなく技術であるというテーマから始まりました。話し方を上達させるには、場数を踏むことが大事です。人前で話すことに慣れていないと、要点とずれた返事をしてしまうことや、説明する時にだらだら話してしまうことがあります。最初はそれでも、人前で話すことを繰り返すことが重要です。Miss SAKEは日本酒を紹介する人ではなく、日本酒の価値を言葉で伝える人です。自分のなかで真の価値を理解して、自分の言葉で心を伝えようとすることが重要です。

 まずは、ビフォアスピーチで、現状を知るところから始まりました。数人のファイナリストが前に出て、1分で自己アピールを行いました。そのあと、フィードバックをいただきます。まず、良かった点として出たのが、ジェスチャーを使っていた点です。しかし、ジェスチャーにもポイントがあります。胸の上でジェスチャーすること、しっかりと動きを止めることです。ジェスチャーは、話していることを強調する、注目してもらう役割がありますが、胸より下でジェスチャーをしてしまうと、せっかくの強調ができません。反省点としてあがったのは、声のトーンの抑揚が少ない、声量が足りない、口が開いていない、表情が少ないなどです。皆の前で話す時、そんな人でもどうしても緊張してしまいます。

 なぜ話し方で印象が変わるのでしょうか。メラビアンの法則という法則があります。上司と部下の話し方を例に上げます。不機嫌な声のトーンで「君はよくやっているよ」と賞賛されることと、笑顔で笑いながら「君はそういうところがあるんだから」と叱責されること、どちらがいい印象を持つでしょうか。言語情報だけでは、前者の方がいいイメージですが、表情や話し方を想像すると後者の方がいいイメージです。それだけ、話し方というのは、人の印象を変えます。次に、発音発声練習に入りました。発声には腹式呼吸が大事です。腹式呼吸から練習を始め、正しい母音の口の形も皆で練習しました。

 話し方とは、声のトーンやボリューム、表情、抑揚などの話す印象と、何を話すか、話す順番、言葉選びなどの話の内容という、大きく2つの要素に分かれます。スピーチの構成からです。自分はどんなキャラかということをまず考えます。それを証明するエピソードも必要です。そのエピソードをどのように魅せていくかで、印象に残る自己アピールになります。惹かれる話の印象で大事な点が三つあります。一つ目に間を使うことです。話し続けられるとしんどく感じる人が多いです。間を使うことで強く印象づけることもできます。二つ目に語尾に気を遣うことです。語尾を上げると稚拙な印象を与えてしまいます。三つ目に一文を短くすることです。一文を短くすることで、伝えたいことが伝わりやすくなりますし、息継ぎができるので発声としても明確になります。
 最後にアフタースピーチの時間が設けられていました。ビフォアスピーチをしたファイナリスト数名が再度前に出て、自己アピールをします。講座で学んだポイントを全てアウトプットできたファイナリストもいれば、短い時間の中で大幅には難しいものの成長ができたと言うファイナリストもいました。最終選考会までは少し期間があります。それまでのナデシコプログラムを通して、さらに成長していきたいです。

〇伝統から革新へ

最後は、JAPAN Forward編集長内藤泰朗様による、「メディアの役割と責任:新しいメディアの創出における課題」という講座でした。JAPAN Forwardとは分かりやすく説明すると、産経新聞の英語版です。内藤様が海外に行かれた時代、日本バッシングが今より多くある時代でした。無かったこともあったことにされてしまうというフェイクニュースの怖さを知り、日本の真実を海外に知ってもらう必要があると考えられ、海外から日本の産経新聞に戻った際に、産経新聞に英語部門を立ち上げようとしたそうです。当時は会社の中で、その立ち上げはセンシティブではないかという考えもあり、なかなか歓迎される始まりではなかったということでした。しかし、今年で10年目を迎えられ、新たな挑戦も始まろうとしています。

 JAPAN Forwardは獺祭とパートナーシップを結んでいます。獺祭は今では日本中で有名な山口のお酒ですが、過去にはなかなか売れないという苦い経験もされていました。様々な工夫で、山口から日本中へ、そしてアメリカへ、宇宙へ、挑戦を続けていっています。伝統は守るものであるというイメージがあります。伝統を守りながらも挑戦を続け革新を目指す人のマインドセットを獺祭の歴史からも学ぶことができます。内藤様がJAPAN Forwardを立ち上げたばかりの頃、情報を発信しさえすれば誰かが見てくれると思っていた、でも違っていた、と仰っていました。Miss SAKEは日本酒や日本文化を広めるアンバサダーですが、日本文化はJAPAN Forwardが発信していきたい日本の真実と同じように、多くの方に敷居が高いと思われがちです。人はキャッチ―なものや、対立し炎上しているものなどに、より関心を示す傾向にあります。Miss SAKEやJAPAN Forwardが発信していきたい事柄は、なかなかキャッチ―とは言えないでしょう。どのようにしてこれまで発信し、多くの人に見てもらえるようになったのかをお聞きしました。内藤様の答えとしては、今は成長中であり、まだ皆に見てもらえるところまではいっていませんとのことでした。一緒に考え、コラボして、もっと沢山の人に発信していけるようになれればというお言葉もいただきました。伝統や過去を守るだけでなく、皆さんに発信していけるような存在になりたいです。

〇皆で食べる飛鳥鍋

 この日の夕食は、飛鳥鍋でした。飛鳥鍋とは奈良の伝統的な鍋料理で、牛乳を使ったコクのある鍋です。私は奈良で過ごした経験もあったのですが、奈良の鍋と言えば牡丹鍋という印象が強く、飛鳥鍋は初めて聞き、食べるのも初めての経験でした。

今回の夕食でも、各地方のおすすめの日本酒とおつまみの紹介がありました。福島、愛知、兵庫、岡山の日本酒です。おつまみ紹介をしたファイナリスト達はグループになって鍋の作り方とそれに合わせた日本酒の紹介動画を作成します。私は前回のプログラム時に作成しました。ぜひそちらもご覧いただければ幸いです。

2026 Miss SAKE 大阪 大植花

[Brief summary in English]

The day began with a lecture by Mr. Sasaoka on ikebana. He discussed presenting works at the G7 Summit and collaborating with international brands, highlighting how working under constraints fosters creativity. Ikebana emphasizes asymmetry and expresses the beauty of imperfection and change over time, reflecting core aspects of Japanese culture.

A session by Yuka Ochiai focused on communication skills, emphasizing that effective speaking is developed through practice. Techniques such as gestures, vocal variation, pauses, and concise sentence structure were highlighted, along with the importance of delivery, as explained by Mehrabian’s rule.

In the final lecture, Mr. Naito discussed the role of JAPAN Forward in sharing accurate information about Japan globally. He emphasized the need for innovation and collaboration to effectively communicate Japanese culture.

The day concluded with a traditional meal, Asuka nabe, and regional sake presentations, reinforcing the importance of engaging ways to share Japanese culture.

Hana Oue, 2026 Miss SAKE Osaka

 

 

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