皆様、こんにちは。
2022 Miss SAKEの磯部里紗です。
12月19日に国際文化会館 岩崎小太記念ホールにて行われた、一般社団法人馬搬振興会主催の講演会及び交流会に出席させていただきました。
『多様な馬の利活用 〜 持続可能な社会構築における馬の活用 フランス馬車大会参加報告および国内外の馬の利活用紹介 〜』というテーマのもと、一般社団法人馬搬振興会 代表理事 岩間敬様のご挨拶で開会し、同じく理事を務める尾立愛子様より、9月中旬にフランスで行われたLa Route du Poissonへの出場報告を始め、馬の利活用に関する講演を聞かせて頂きました。
フランスではいち早く馬と人が共存する取り組みが実施されてきたようで、例えば、畝の幅が狭いワインの葡萄畑では、枝を傷つけることなく土も柔らかく耕せることから馬が使われ、環境に配慮したテロワールとしてワインがPRされていたそうです。
フランスからは3名のゲストがいらっしゃっていました。La Route du Poissonからは、代表のThibaut MATHIEU氏と共に幹部として運営に携わるRichard DURBIANO氏、当日パレードで日本の衣装を着てチャグチャグ馬コに乗っていた若者世代代表のVictoire DURBIANO氏、そして、Centre de Valorisation du Haras du PinのHelene MOREL氏が来日し、ご講演いただきました。
9月中旬、フランス・パリの在仏日本大使公邸にて行われた日仏馬事交流セミナー及びレセプション、さらにLa Route du Poisson 2022のパレードに参加させていただいた際のブログも是非ご覧ください。
▶︎La Route du Poissonとは
1991年に始まった馬によるチームリレーで、ヨーロッパ最大の馬術競技会。フランス北部の港町からパリに新鮮な魚を届けるため約300kmの道のりを馬車を使って配達したことに因み構想されたレースで、失われつつある輓馬文化を継承しようという目的で開催されています。
その他、南部チャグチャグ馬コ同好会 会長 菊地和男様、滝沢支部の鈴木学様からは「フランスにおける日本馬事文化紹介ーチャグチャグ馬コ凱旋門パレード参加」について、木曽馬保存会 事務局長 中川剛様からは「はたらく馬の役割」について、農林中央金庫 エグゼクティブアドバイザー 大澤誠様からは「日仏の農林水産業と持続可能な社会への展望~民間交流・馬活用への期待」についてご講演をいただきました。
お話の中で、GIがもともとフランスから生まれたこと、農業の専門高校があるのはフランスだけということ、そしてユネスコ文化遺産を食の領域で初めて登録に成功したのはフランスで、そこから日本も和食の登録に挑戦したこと等、日本の農政はフランスから影響を受けているということを初めて知りました。冒頭に日本とフランスの間には深い馬の繋がりがあるというお話も伺いましたが、このように様々な分野において日本とフランスの間の繋がりを知ることができ大変嬉しく思うと同時に、そうした日仏交流の架け橋の一員でありたいと思いました。
そして最後に、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会 事務局長 布施勝様、一般社団法人馬振興会 理事 山口昇様よりご挨拶いただき、講演会が終了いたしました。
その後交流会では、昼食と共に、『田人馬』がゲストに振る舞われ、そのお手伝いをさせて頂きました。
岩間敬様が代表を務める三馬力社の日本酒『田人馬』は、人と馬がともに田畑を耕す“馬耕”の技術を継承し、草を食んだ馬の馬糞が肥料となって還る田んぼで作られた、無農薬の酒米を使用する日本酒で、まさに日本のテロワールを体現する日本酒です。今回の講演会後に『田人馬』を頂戴したことで、その素晴らしさ、貴重さというものがより身に染みて実感いただけたのではないかと思います。
この度は、フランスでの活動に続いて日本でも報告会にご招待いただき、誠にありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
2022 Miss SAKE 磯部里紗